思い出すこと

藻岩山の夏期のロープウェイの運行と観光道路の通行が今日から始まったそう。
そういえば、藻岩山しばらく行っていないなぁ。

私が生まれてまもなくから多分、４、５才位くらいまで、
藻岩山の麓の辺りに住んでいた。

そこでのこと、たまに思い出す。

もうすぐ弟が生まれるという時のこと。
（２才だから、私の最初のはっきりした記憶はこれなのだろう。）
お向かいのおばさんに兄と二人に言われた事や、私の小ささなんかも。

また、近所でとても不幸な事故があった時、
そのことで出掛けた母が薄暗くなっても帰って来なくて、
兄弟で近くにある大きな階段に座って待っていたこと。
不安で不安でたまらなかったその時の気持ちと、
薄暗い、辺りの大きな景色。

そして、一面まっ黄色なタンポポの原っぱと、クローバーの花。
それでいつも首飾りを作っていて、
一緒にいたのは、多分近所のお姉さん。


他のなんとなく目に浮かぶ光景もどれも、どこかで見た物語のように、
ばんやりと映像のように思い出す。

階段に座っている兄弟３人。
原っぱで首飾りを作ってるわたし。
そして、まわり一帯のきれいな景色。
そんなのが見えてくるよう。



最近の事はほとんど覚えていない母は、子供の頃の話ばかりする。
いままで聞いた事のない話も突然出てきて驚いてしまう程だ。

藻岩山のことから、子供の頃を思い出し
こうやって書いている私は、
だんだん今の母に近付いてるのかもしれない。

ちょっと悲しくはあるけど、
昔の事を思い出したり語るのは、脳にはいいというから
それでもいいかなと思う。

懐かしいという気持ちはとても心地も好いし。