京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

ちりめん山椒 やよい本店(中村外二)

2024年09月02日 08時02分00秒 | 日記
 八坂神社の正門(南楼門)を潜り南にむかう下河原通沿いにちりめん山椒の名店やよい本店があります。








玄関には巨大な鞍馬石が敷かれています。

ここのちりめん山椒がお気に入りで、東山周辺に行くと時折りお土産に購入します。



JR伊勢丹京都店や高島屋京都店にも出店されているのでご存知の方も多いと思います。

玄関前の鞍馬石といい、店内の材料の良さといい、名高る棟梁の手による建物と思っていました。

それもそのはずです。
当時、数寄屋造り、茶室造りの第一人者の中村外二さんが手がけられた建物です。

やよいの創業者、現会長と女将は「人通りのある場所に店を出したい」という想いが強く、たまたま現本店の場所が空いたので土地を購入されました。

当時は今のようにインターネットなどはなく、電話帳で工務店を探し、辿り着いたのが「中村外二工務店」だったそうです。

直接電話をし、現地に出られたのが中村外二さんご本人でこちらの意向を伝えると当時の店へ来られたそうです。





予算に資金が見合わず、お断りさせていただきたいと伝えましたが「佃煮屋を手掛けるのは初めてやし、やると決めた」と外二さんはおっしゃり、設計から施工まですべて外二さん自身の思いを形にしていただいたのがやよい本店の姿です。

ホント、気骨の人ですね。





やよいは昭和57年(1982)55創業され、現本社工場の地で住宅を一部改装し、店舗として営業されていました。

平成6年(1994)に現在本店のある場所へ移転し、本店ができました。





やよい本店の建物は数寄屋造りでつくられています。
数寄屋造りとは日本建築様式の一つであり、茶室の趣きを取り入れたもので、虚飾を嫌い内面を磨いてお客さまをもてなすという、質素ながらも洗練された造りとなっています。
店内には"木"の温もりを感じます。

数寄屋造りの特徴として、多彩な建材を用いることが挙げられますが、やよい本店でも杉・松・栗・欅などたくさんの木が使われており、どれもこだわり抜いた木材です。

天井や商品台、廊下につながる引戸は見ていただくとわかるように、とても大きな一枚板でできています。知る人ぞ知る貴重な一枚です。






店の奥には食事処があり、お昼のみ営業されています。(要予約)

看板商品のちりめん山椒や色々な佃煮が頂けます。
中には"おじゃこパスタ"などのメニューもあり、これがまた美味しいのです。






また、本店のみで毎月1日と15日に数量限定で販売されるのが「醤さんしょ汁」です。



ちりめんじゃこの旨みと実山椒のさわやかな風味のお醤油ですので、色々なお料理に使えて簡単に料理が美味しくなります。

例えば・・・お豆腐や、茹でたほうれん草にかけたり、煮炊きものをして頂く際の調味料としてもお使いいただけますよ。

創業以来からのやよいの代表商品「おじゃこ」を炊いた出汁に醤油と山椒の実を加えて作ったオリジナルの調味料です。

僕は冷奴、ほうれん草などの和え物、厚揚げや油揚げに焼いた際に醤油替わりに使っています。





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