9月6日は前半有給休暇を頂き、京都ブライトンホテル螢の恒例行事「雅の会」に行って来ました。
ロビーに入ると巨大な吹き抜け空間が、、、
京都のホテルでも最大規模ではないでしょうか?
開放感溢れる空間でソファに座っていると居心地の良さを感じます。
11時15分になると"螢"の奥にある離れ座敷「翠光菴」へと案内されます。
先ず目にするのは床の間、、、
床の間は亭主の歓迎感が最も良く表現される空間です。
(茶会と同じですね)
お軸は「亀遊銀閣池」有馬相国寺管長猊下の筆によるもの、お花は重陽の節句にちなんだ5色の菊の花。
いつも嵯峨御流の先生が生けられるそうです。
中島さんと村山料理長との掛け合い?で宴が始まります。
① 先付
可愛いお雛さまの2種の器に盛られたお浸しと太刀魚の柑橘漬け
三月三日は女の子のための節句、それに対して重陽の節句は大人の節句、、、
そんなコンセプトがいいですね。
菊の花が添えられ、最初から"節句感(重陽の節句)"いっぱいです。
② 前菜
重陽の三部作
養老豆腐に松茸時雨玉子、人参カステラ
料理の色彩にも配慮された前菜です。
これまで頂いた事のない料理で料理長のオリジナル性を感じる前菜です。
食感も変わっていて、美味しく頂きました。
③ 吸物
菊の花に見たてたかぶを中心に松茸と翁草がたっぷりと添えられています。
翁草とは菊の花の別称だそうです。
利尻昆布と鯖節でとられたお出汁が非常に美味しいです。
④ 向付
こちらも重陽の節句にちなんだ一品です。
もんごいかのお刺身も菊の花仕様になっています。
また、中に大徳寺納豆が入っていたりと意外性があり、次は何が隠されているのか?楽しみのひとつです。
手前に添えられている調味料は京都ブライトンホテルからほど近い澤井醤油さんの"京もろみ"です。
最初は"粉山椒"かと思いました。
⑤ しのぎ
これはホントいい出汁が出ています。
贅沢にも松茸を乾燥させ、再び戻して使われています。
椎茸と同様、乾燥させる事で旨み成分のグアニル酸が抽出され、旨みが倍増します。
料理長の計算された渾身の一品だと思います。
⑥ 焼肴
松茸の米沢牛巻き
何とも贅沢な一品です。
そろそろお腹も満たされて来て、ここで和牛はキツいのが普通です。
しかし、米沢牛は松阪牛や神戸牛に比べて脂がサッパリとしていて、絶品の美味しさでした。
お口直しに"酢取り菊"も添えられ、料理長の細かな配慮を感じます。
⑦ 煮物
松茸と茄子の菊合わせ
オクラに茄子、松茸、みょうがの煮物で、上手く煮られていてプロの技ですね。
子供の頃はオクラやみょうがは大の苦手でしたが、年齢を重ねると好きになるのが不思議です。
"薬味"が"主役"になっています。
⑧ ご飯
釜炊きの松茸蘭菊御飯
最後に相応しい贅沢な松茸御飯です。
大抵の料理屋さんでは、松茸のスライスと油揚げだけの素材で、あとはミツバが添えられる程度ですが、今回の松茸御飯は随分と趣向が凝らされています。
重陽の節句がテーマなので菊の花が入るのはわかりますが、松茸の天ぷらがたっぷりと入っています。
これが松茸御飯の立派な"おかず"になっていて美味しい事、美味しい事、、、
味も美味しい、アイデアも素晴らしい一品でした。
⑨ デザート
菊の花を彷彿とさせる器には甘酒が、これから旬を迎える僕の大好物の無花果には砂糖をまぶし焼き目が付けられています。
これからの無花果のシーズンが楽しみです。
季節の果物は梨に柿がジュレの中に浮かんでいます。
最後のデザートまで決して手を抜かないのが"よい店"の絶対条件、、、
それにスタッフの方々の動きや連携がいいお店は美味しいお店が多いです。
"螢"のスタッフさんも中島マネージャー、細川リーダーを中心に動きや連携が素晴らしいです。
中島さんと村山さんとの漫才も一度見て見たいものです。ウケるかも?(半分はジョークですが、、、)
京都ブライトンホテル"螢"、、、ホントいいお店に出会えて幸運でした。
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