京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

清水寺 涅槃図公開

2019年02月20日 23時50分49秒 | 日記
今日、2月20日は清水寺で公開されている涅槃図を拝見しに来ました。他の寺院では新暦に合わせて3月に公開されるところがほとんどですが、こちら清水寺では旧暦で公開されています。







さて、涅槃図は経堂にて、今月15日から21日まで公開されています。16日にも来たのですが着いたのが17時前で既に経堂は閉まっていたので再訪した次第です。





経堂内部には宝冠釈迦如来像、脇侍に普賢菩薩像、文珠菩薩像がお祀りされており、その右に江戸中期に活躍した京狩野派の絵師、山口雪渓が描いた涅槃図が掛けられています。縦約3.9m、横約3mの大きな涅槃図です。

内部は撮影禁止なので、京都新聞のWEB記事の写真を掲載します。



涅槃図にはお釈迦様が入滅される様子が描かれていて、周りには弟子たちや動物たちが嘆き悲しむ様子が描かれています。また、お釈迦様の周りには沙羅双樹の木が10本描かれていますが、うち5本は枯れて描かれています。これは、お釈迦様の教えが末永く伝わるという意味があります。
天井には、龍が描かれています。龍は仏法を守護し、建物を火災から守ってくれると考えられているからです。

今回初めて経堂の内部に入り涅槃図を拝見することが出来ました。しかも無料です。

かって、古都税に断固反対し、また、当時NHKの記者山下さんの五つ子の名付け親で、清水寺中興の祖 大西了慶和尚の精神が生きているんでしょう。そのお孫さん大西英玄さんも清水寺の執事補と成就院の住職を兼務されています。





あまり知られいませんが大西了慶和尚のお墓が「中興堂」として、北総門の近くに建っています。







上の写真は地蔵院善光寺堂です。お堂の前には、「首振地蔵」がお祀りされています。由緒もご覧下さい。



上の写真は、馬駐です。いわゆる馬の駐車場(?)です。ここからはどんな身分の人でも馬や輿を降りて参拝しないとなりません。寺院や寺社でよく「下馬」「下乗」などの石柱や札を見ますが同じ意味合いです。何気にありますが国の重要文化財です。





仁王門の北に明治に設置された基準点標石があります。イギリスの測量技術を導入し、京都の市街図を作成する際の基準となった石です。

清水寺をお参りする際は、このようなところにも目を向けて頂けるとまた、違った清水寺を知ることができると思います。