美術の先生は考える

中学美術の授業の実践を中心に、美術について考えたイロイロを紹介できればと思います。

りんごの木の名札

2014-05-07 21:16:21 | 日記

りんごの花もいよいよ開花しました。

今日は昨年度美術の授業で制作した『りんごの木の名札』を、学校りんご農園のそれぞれが担当する木にぶら下げてきました。

「できるだけ園地が華やかに見えるよう工夫してつるしてね!」

「風に揺られて落ちないように!」

「細い枝にぶら下げて、枝を折らないように!」

「風に揺られた名札が太い枝に激突しまくって壊れてしまわないように工夫して!」

と、美術の先生から次々に指示を出されながら、手際よく作業完了です。

あとは壊れることなく、りんごの発育を妨げることなく、光を受けて園地を華やかに彩ってくれればそれでよしです。

 

ところでこの名札。某カタログにあった簡易ステンドグラスのようなものを作るためのキットを活用しています。

もともとはこの筒の内側に銀色のシートを貼り、逆さまにして置いて展示するためだけのキット。着色部分は粘着面に専用のカラーシートを押しつけることで、色を剥離させて着色するものです。

 

そういった既存のキットを、長期間屋外で使用できるよう手を加え、材料として活用した作品と言えるかと思います。

 

カタログに載っている作品キットは、使い方によっては面白くなる可能性を持ったものがたくさんありますよね。僕はよくカタログからそういった便利グッズを発掘して活用することをします。

作品制作において「どんな力を身につけさせたいのか」によって、便利な材料をカタログから見つけ、無駄な手間を省いたり、時間を短縮したりするってことも、けっこう大事なことだと思います。

 

限られた少ない美術の授業をどうやって有効に使うか?

 

これからも上手に考えていかなければなりません。

 

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