美術の先生は考える

中学美術の授業の実践を中心に、美術について考えたイロイロを紹介できればと思います。

美術館を活用した鑑賞教育の充実のための指導者研修[2日目]

2016-08-02 18:01:35 | 日記
2日目は六本木の国立新美術館。

不安定な天気の中、無事雨に当たることなく到着。

2日目は実践発表からスタートです。
何と言っても今回は中学校代表の高安 弘大氏頑張れ!の気持ちに尽きました。
同じ青森県選手。青森県の美術教育のトップランナーですから。
僕は以前から見聞きしていた内容が多かったのですが、卒業生からの手紙や作家から頂いた作品のその後などは初めて知りましたし、何より皆さんから好評を博していたようで良かった良かった。
他は北海道の小学校教諭 森實 祐里先生の発表も、たくさんの実践を元にされた充実の内容でしたし、千葉市美術館学芸員の山根 佳奈さんの発表も、学芸員の立場で、学校と連携した様々な鑑賞教育の取り組みを紹介していただき、勉強になりました。

お昼休みは、1階ロビーで「アートカードワークショップ(自由参加)」。
…僕は参加しませんでしたが。

休館日なので、僕ら以外に人気がない贅沢な空間を満喫して歩き回ってましたね。



午後からは「ワールドカフェ」でした。
お題は以下の画像参照。

昨晩の懇親会で交流を広げられなかったので、ここで挽回する気持ちも内心持ちながら、積極的に活動できました。



動いたしたくさん意見もしたし、自分なりに考えもまとまったし、自己紹介がてら残りの名刺も配りまくったし、楽しかったー♪


最後は千葉大学教育学部の神野 真吾准教授による講演。
「社会の中の鑑賞教育」という演題でした。
…正直、もうこの過密スケジュールの研修において、ここまで来ると疲れと眠気が邪魔をしてしまう…しかも内容が難しい…。

印象に残ったのは“様々ユニークな題材はあるが、その題材が社会とどう接続するのかがはっきりとしていないものが多い”といった内容のお言葉。
育てたい力を考えて、題材設定に取り組んできたつもりではあるが、「接続」と言われると…あれ?どうだろう?と感じました。
脳みその疲れがとれたら、ちょっと考えてみたいです。



といったわけで、2日目の研修が終了し青森に帰ります。
現在はまだ新幹線の中。

有意義だったー。充実したー。
Webアンケートも済ませたー。

二度と受講できないのでしょうか?
また機会を与えていただきたいものです。

とにかく僕の勤めている青森県弘前市においては、歳の近い美術教師が少ないし、刺激を与えて下さる仲間も少ない。
このblogを始めたきっかけが、こういった現状を打破して、全国の様々な美術教育関係者の方々と交流をもちたいと強く切に願ったことからでした。

今回の研修では、そういった願いが少し叶ったような側面もありましたから非常に有意義でした。

また、美術館学芸員の方々とお話しできたこと、お話を聞けたことも大きかったです。
敷居が高く感じられていた美術館ですが、美術館側も学校からのアプローチを待ってるんだなと感じました。
研修の名のとおり「美術館を活用した鑑賞教育」に是非とも取り組んでみたい!と思ったので、学校に帰って一段落したら、さっそく青森県立美術館のスクールプログラムを再確認後こちらからアプローチして、何かできないかを探ってみたいと思います。


やっぱりこういった研修会に参加することにより、本来の美術教師の血が熱く循環し始めますね!
学校現場だけに籠ってちゃ駄目だな。

よし!次は11月の全造連宮城大会。
美術教育関係者との再会や初めましての出会いも含めて、楽しみになってきました。
また色んな刺激を受けながら、自分自身の美術教育も進化・深化させることができるよう頑張ろうと思います。