美術の先生は考える

中学美術の授業の実践を中心に、美術について考えたイロイロを紹介できればと思います。

鑑賞・批評し合ってみる

2013-12-03 23:27:55 | 日記
 東北造形の発表授業以降、久しぶりに「ライトアップボックス」を使用し、鑑賞・批評し合う活動を実践した。
 この題材では三回やろうと思っていた活動で、今日がその三回目。

作品完成の時期が近づき、「完成のタイミング」を生徒たちに話し合わせることで決めさせてみようと思ったからだ。

各自の完成のタイミングを各自の判断で決めることができるなら、わざわざこんなことまでしなくても良いのだろうが、この題材は着地点が難しい。
美術の先生ですら「どこまでやればいいですか?」と聞かれると、「う~ん…」と悩んでしまう作品も。

以前から意識して、タイミングをアドバイスしてきたんだけどなー…。初めての題材だけに、制作が進むにつれて着地点を見失った感じがします。

また、作品展の審査会も近づいてきたので、「できれば数十分でも制作して行って」と呼びかけ頑張ってもらってはいますが、この題材の制作者は受験生。今週末のテストに向けても勉強しなきゃならないし、なんだか落ち着きません。

しかし今日の授業で久々にこのライトアップの鑑賞・批評をやってみたところ、ある程度手応えはありました。


授業の最後に集めたワークシートをじっくり読んでみて気づきました。
他者の意見でなるほどと思ったことを書く「なるほど」の欄には、美術の先生が思いつかないようななるほどな意見がメモされていたり、鑑賞・批評の後の制作を振り返り授業の最後に書く「どうなった?」の欄には、着地点が見えてきたようなコメント多数。
んー。今日はちょっと手応えあったぞー。いい感じ!


あとはテスト終わってから、また放課後美術で頑張ってもらうか。
受験校決定の三者面談も近づいてきましたから、まずは今週末のテストにガッチリ向かわせなきゃ。

…しかし、いつもは薄暗い美術室が今日はやけに明るかったな…。ライトアップ的にはちょっとタイミング失敗…。

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