雲上快晴

プーさん爺じが、何の変哲もない日々を綴る

二宮清純さんの講演を聞きました

2006年12月13日 | 徒然
 今日、とあるセミナーで、スポーツジャーナリストの二宮清純さんの講演を聞くことができました。

 スポーツ各界の実話を通して、勝者となるための必要条件についてとても解り易く話をしてくれました。
 
 ジーコジャパンが何故勝てなかったのかとか、落合中日の強さの一因には巨人を辞めた川合選手を取ったことにあるとか、鈴木大地が何故奇跡の金メダルを獲ることができたか、などなど、裏話を交えた説得力のある話の数々でしたが、中でもJリーグを作ろうという時の川淵さんの話には感動しました。

 Jリーグの発足(サッカーのプロ化)については、決して順風満帆ではなかったのだそうです。
 何か新しいことをやろうとすると、必ずや反対勢力が出てくる、Jリーグ発足プロジェクトにおいても例外ではなかったようです。
 ある時の会合でサッカー協会の幹部の一人が「Jリーグ構想は時期尚早だ」と意見を述べたそうです、また違う幹部は「前例が無いものはリスクが高すぎる」と言ったそうです。この二人の強硬な反対意見でプロジェクトは解散してしまうだろうとその場にいた多くのメンバーは感じたそうなのですが、その時、間髪いれずに川淵さんが「時期尚早という人間は100年経っても時期尚早と言うだろう、時期尚早というのは言葉を変えれば『やる気が無い』ということだ、前例が無いという人間は200年経っても前例が無いと言うだろう、前例がないというのは言葉を変えれば『アイデアが無い』ということだ」と一刀両断にしたそうです。
 そしてJリーグが発足したのです。

 こんな言葉も印象に残りました、「机上の空論より地上の正論」「敗者の美学より勝者の実学」、いやぁ今までいろんな方の話を聞いてきましたけれど、こんなにもインパクトのある話は初めてでした。
 身が引き締まる感動を覚えた二宮さんの話でした。
コメント (3)
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