1.リアサスペンションのセットアップ(セッティング)
ほとんどのオートバイは、乗る人の体重や使い方に合わせてリア(後)のサスペンションの調整(セットアップ)を行えるようになっています。
何故か!?
乗る人に合わせた調整を行わずに乗ると、そのオートバイの能力を正しく発揮させることが出来きず、楽しく乗ることが出来ないからです。
今でも十分楽しいですって?
いえいえ100人中99人は正しい整備とセットアップをすることで、今まで以上に安全で楽しくオートバイに乗ることができるようになるのです。
セットアップ(セッティング)の第一歩に、リアサスペンションの調整をしましょう♪
オートバイが話す声が聞こえてくるようになりますよ!
2.リアサスペンションって?
「リアサスペンションってどれ?」と尋ねられて、正しくわかりやすく説明できる人は少ないですから、知らない人も安心して下さい。
ここでは、簡単に、図1のように「リア(後ろの)タイヤが上下に動くようになっている仕組み」と覚えてください。
図1では、車体を固定してリアタイヤが宙に浮いた状態を描きましたが、実際には 図2の状態でリアサスペンションの動きを見た事がある人が多いでしょう。
人が乗ったり荷物を載せた後では、シート部分が下に下がり、脚が地面に着きやすくなったり、車体とリアタイヤとの間隔が少なくなっているのを体験した人も居るでしょう。
そう、それがリアサスペンションの仕組みで、リアタイヤが上下に動いている事もわかってくれただろう。
3. リアサスペンションの大切さ
オートバイが発明された100年と少し前、最初の頃のオートバイにはリアサスペンションは無かったけど、今ではほとんどのオートバイにリアサスペンションが付いています。
何故か?
乗り心地を良くするのも理由の一つですが、一番大きな理由は、ライダーが思った通りにオートバイを安全に操るために必要な装置で、平らな舗装路が普及して、エンジンの出力が大きくなっている現代だからこそ大切な装置だし、進歩し続けている装置なのだ。
リアサスペンションはそれ程に大切な装置だからこそ、ほとんどのオートバイではライダー(主に体重)に合わせて調整できるようになっているんだ。
だから、さあ!調整のやり方の基本を覚えてみよう。
4. リアサスペンションの調整はどこで?
ほとんどのオートバイには、そのリアサスペンション(の機構)の中に、図3の様に長さ30㎝ほどで、周りにらせん状のモノ(スプリング)が付いた、円筒形の部品があるので君のオートバイで探してみよう。
見つかりました?
その部品の呼び方は人によって色々だけど、ここでは リアサスペンション・ユニット と呼びますね。
そのリアサスペンション・ユニットに、「 プリロード 」(または イニシャル)を調整する仕組みが付いています。(プリロードアジャスターとも呼びます)
調整は、図4のように専用工具で、プリロードを調整する仕組み(プリロードアジャスター)を回転させて行なうのですが、心配無く! 専用工具と言っても、ほとんどのオートバイの場合には、新車購入時に付いている車載工具に入っているから、その専用工具が使えるのです。
そして、その工具を使って、リアサスペンション・ユニットのプリロードを調整する作業の様子は、図5のようになります。
(詳しくは、新車購入時についている整備マニュアルか、販売店で確認しよう)
※ いよいよ次回は、プリロード調整の基本的な考え方と基本セットアップの方法を書きますね。
https://gra-npo.org/lecture/bike/rear_preload/img_rear_preload.html
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます