蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

著作権保護

2013-01-15 | 社会
DVDやブルーレイのレコーダーの売価に補償金が上乗せされていることは知ってる人は知ってると思うが、昨年11月、ディジタル専用機については支払いの必要なしと最高裁が判断した。

理由は、ディジタル放送の番組にはコピーガードが掛かっていて大量複製が不可能だから。

ワーッハハハハハハ。

CM入りの無料放送にコピーガードを掛けるなんてムチャクチャは、著作権のやかましいアメリカでさえやってない。日本だけが始めたのは、言うまでもなく総務省その他の利権がらみだ。関係団体が「私的録画補償金管理協会」だなんて、名前からして官僚の天下り先っぽいじゃありませんか。

ところが、自らの企みが原因で入ってくるはずのカネが入ってこなくなった。甘い汁を吸おうと導入したシステムがアダになった。ザマーみろ。

朝日の記者が昨日、補償金不払いは権利者の利害を無視している云々の記事を書いていたが、アホか。これだから朝日は官僚ベッタリだと言うんだよ。

著作者の権利ばかり一方的に尊重すれば、文化は衰退する。著作権保護期間をくり返し延長するアメリカは、低所得層の知的水準がどんどん低下している。著作権保護が厳しければ厳しいほど、向上心、知的好奇心をみたすカネは余計に掛かるからね。国民全体の民度を上げるには、知的財産の開放が不可欠なのだ。

そもそも、著作権保護の甘い国は権利意識の低い後進国、との観念が行き渡ったのは、アメリカのマインド・コントロールのせいだ。この国は1980年代以後、世界中からカネを吸い上げる装置に著作権制度を利用してるもんね。

日本の官僚とそのお先棒担ぎのマスメディアは、アメリカの手足になって日本人の意識改革、というより洗脳に精出してきた。おかげで大卒レベルの日本人は、著作権こそ神聖にして冒すべからざるものと、大半が盲目的に信じている。それが先進国の証しだと思い込んでいる。

それならいっそ、保護を無期限にして紫式部や近松やシェイクスピアやダンテやバッハやベートーヴェンやダヴィンチやミケランジェロの子孫にも著作権料を払ったらどうだ。子孫がいるかどうか知らんけど。

思わぬ収入でホクホクの人間が続出する一方で、出版社も図書館もレコード会社も映画会社も劇団も放送局も美術館もバタバタ倒産・閉館するかもね。
コメント
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