蒲田耕二の発言

コメントは実名で願います。

驕る平家は……

2013-01-17 | ステージ
近ごろソニーの凋落著しいが、ジョブス没後のアップルも、退潮目を覆うばかりだね。

iPad miniを買おうかと昨日、量販店をのぞいてみたんだが、製品の詰めの甘さにあきれて帰ってきた。木綿の生成りみたいな妙な色合いの縁が画面のブルーとしっくり来ないし、ポータブル製品だというのにサイズが微妙に手に合わない。なんか適当に決めてしまった感じ。

ジョブスが采配を揮っていた頃は、こういう細部を厳しく追い込んで、これ以上迷いようのないレベルまで突き詰めたデザインを採用していたのだが。

徹底したプロ意識で作られた商品だけが放つ、あのどうにも抵抗しがたいオーラがiPad miniには欠けている。そばに並べられていたグーグルのNexus 7やサムスンの端末の方が輝いて見えたぐらいだ。

完成度の高さが何よりアップル製品の魅力だったのに、これはどうしたことか。時価総額世界一の慢心? そういえば10年ぐらい前、下り坂をたどり始めたころのソニーも慢心が外部の目にさえ明らかだったよな。アイボとかいう、毒にも薬にもならないロボット犬なんか作ったりしてさ。独りよがり丸出し。

商品には商品自体の善し悪しとは別に、メーカーの勢いといったものが、おのずとにじみ出るのかも知れない。いまのソニー製品には、欲しいっ、と思わせる迫力がないもんねえ。
コメント
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