蒲田耕二の発言

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体罰

2013-01-12 | 社会
また教師の体罰。何度目だ。そのたびにコメンテイターらが「熱意」「指導」「行き過ぎ」などの記号を口にするが、バカ言ってんじゃないよ。行き過ぎもヘッタクレもない。

体罰とはサディズムなんだよ。

サディズムはターゲットが弱ければ弱いほど、無抵抗であればあるほど快感が増す。立場上、暴力を肯定できる余地が少しでもあれば罪の意識が薄まるから、なおさら気持ちよくなる。こうして教師、職場の上司、母親が「教育」「指導」「しつけ」名目でパワハラ、アカハラ、幼児虐待をやる。これらは全部、同根のサディズムなんだよ。

オレが田舎から東京に出てきて入学した小学校の担任もサディストだった。授業中にアクビをしたというのでオレを壁際に立たせ、立っている態度が悪いというので殴りつけた。10歳の小学生を、だよ。あのキツネ目の小男が暴力を揮うとき、血走った瞳孔の奥に燃えていたエクスタシーの炎をオレは60年後のいまも忘れない。あいつはあのとき、ズボンの中で射精してたんじゃないか。

幼い生徒たちは極度におびえ、完璧に教師の言いなりになった。

あるとき暴力がもとで、生徒の親が怒鳴り込んできた。学校中が大騒ぎになった。すると、この教師は言いなりの生徒たちに、いかに自分が教育熱心であり、いかに不当な言いがかりをつけられているかと説きつけて自分に有利な証言をさせた。教育委も校長も全員が、これ幸いと子供たちの偽りの証言に乗った。暴力教師は停職にも退職にもならなかった。

サディストは常に卑劣である。

始末に悪いのは、暴力是認の風土が日本には少なからず存在することだ。「お前を殴る先生もつらいのだ」などと言って泣いたりする。すると周囲も貰い泣きして、卑劣な行為を許してしまう。あたかも、崇高な自己犠牲か何かのように。何が「つらい」だ。密かに楽しんでやがるクセして。

こういう風土が変化しないかぎり、体罰は続く。イジメが続くように続く。今度の事件は、絶対にウヤムヤにしてはならない。刑事事件にすべきである。バスケット部の顧問だけではなく校長、市教委も、減給何か月とかじゃなく拘留とか懲役とか、物理的に罰せられなければならない。じゃないと、本質は変わらない。
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