女装子愛好クラブ

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ドラァグクイーンのエスムラルダさんが東京新聞に「私の東京物語」を書いていますフォーマ-

2023年02月21日 | 女装関係のニュース&事件
ドラァグクイーンのエスムラルダさんは1972年生まれ。一橋大学を卒業して印刷会社に勤務していましたが、94年よりドラァグ・クイーンとしての活動を始め、各種イベント、メディア、講演会等に出演しています。
こちらの記事をご参照ください→★

そのエスムラルダさんが今月から東京新聞「私の東京物語」に連載しています。
先週の第6回はゲイとしての悩みとほろ苦い思い出を書かれています。
彼が大学3年生といいますから、21歳くらいでしょうか。
優しい男性との出会いと踏み出す勇気がなかったことに対する後悔......。
青春という言葉は安易に使いたくないのですが、まさに青春期の幼さとほろ苦さを感じさせる良い文章です。
21歳のエスムラルダさん、どんな男の子だたったんでしょうか。


私の東京物語(6) エスムラルダ
 -大学入学直後、友入たちが次々と異性の恋人をつくる中で、私は「自分は一生、一人で生きていくのだろうか」と思っていました。異性が好きなら学校や職場で自然に出会い、恋をすることもあるでしょう。ゲイにはそれが難しいのです。
 しかし、ゲイにはゲイの出会いの場があります。例えば、かつて何誌も出版されていたゲイのための雑誌には、「文通欄」がありました。私も恋人がほしくて何度か利用しました。
 今でも記憶に残っているのが、一九九三年、大学三年の秋に出会った男性のこと。私より七歳ほど上で、旅行関係の仕事だと言っていました。
 文通を経て、初めて待ち合わせたのは新宿のアルタ前。「どこか行きたいところ、ある?」と聞かれた私は、なぜかとっさに、神奈川県の真鶴と答えました。すると彼は、即座にJR踊り子号のチケットを取り、日帰りで真鶴に連れて行ってくれました。
 しかも新宿に戻ってからは「とっておきの路線バスがある」と、新宿発のバスに乗せてくれたのです。皇居、国会議事堂、歌舞伎座などを通って晴海ふ頭へ至るルートで、ちょっとした観光気分を味わうことができました。
 私の方が煮え切らず、その方とお会いしたのは一度きりでした。あんなに優しい人を大事にしなかった私は、なんと愚かだったのか。今でも真鶴や晴海ふ頭という文字を見るたびに、彼への感謝と後悔の念が湧き上がります。
 (ドラァグクイーン=女装パフォーマ-)
出所 東京新聞 2023年2月16日





エスムラルダ(ドラァグ・クイーン、脚本家、コラムニスト)が解説されている本です。

コメント (2)
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