みなさま、夏休みはいかがでしたでしょうか。
本当は休暇を利用して私も旅行したいところですが、ご先祖様のお迎えと送りがありますので、実家と自宅をバタバタしておりました。
ただそれではつまらないので、8月14日に永田町の国会図書館にまいりました。
この日は平日ですから、開館しております。
冷房も効いております。
避暑?と実益を兼ねて、10時から16時まで雑誌が読める新館におりました。
風俗奇譚はこれまでの閲覧でほぼ読みつくしましたので、今回は『くいーん』誌を集中して読み込みました。
国会図書館には1987年の44号から2004年の142号までヌケはありますが、所蔵されています。
国会図書館の書誌です↓↓↓↓
Queen : くいーん : アマチュア女装交際誌
1987-2004
(通号 139)-(通号 142) 20030800-20040200(以後休刊)
(通号 136)-(通号 138) 20030200-20030600
(通号 133)-(通号 135) 20020800-20021200
(通号 130)-(通号 132) 20020200-20020600
(通号 124)-(通号 129) 20010200-20011200
(通号 118)-(通号 123) 20000200-20001200
(通号 112)-(通号 117) 19990200-19991200
(通号 106)-(通号 111) 19980200-19981200
(通号 100)-(通号 105) 19970200-19971200
(通号 94)-(通号 99) 19960200-19961200
(通号 88)-(通号 93) 19950200-19951200
(通号 82)-(通号 87) 19940200-19941200
(通号 76)-(通号 81) 19930200-19931200
(通号 70)-(通号 75) 19920200-19921200
(通号 64)-(通号 69) 19910200-19911200
(通号 58)-(通号 63) 19900200-19901200
(通号 52)-(通号 57) 19890200-19891200(欠54)
(通号 46)-(通号 51) 19880200-19881200(付録共)
(通号 44)-(通号 45) 19871000-19871200
このなかで読者の女装体験記や投稿等、私に刺さったものを研究用資料としてコピーしてまいりました。
1枚27円で約3000円支払いましたから、約100枚コピーしたことになりますね。
このなかで私が強く興味を持ったのは、1992年12月号に掲載された聴覚障がい者の三輪ナナさんの手記です。
健常者だけではなく障がいを持たれた方も女装を楽しまれていることは知っていました。
しかし、こうした手記は初めて読みました。
貴重な手記だと思いますので、ここで何回かに分けてご紹介します。
『ろうあ者のナナは子供の頃から女装の芽に……』
長野 三輪ナナ
読者の皆さん、元気で楽しい女装をしていますか?
ナナは耳が聞こえません。それに喋れません。その上、文章を書くのも下手です。そのようなハンディにめげずに私の体験記をこの誌上に掲載したくて頑張って、手紙を書きます。
私の女装キャリアは、来年で17年目になります。その間までの女装体験のこと を語りたい思い、筆を取ります。
女装のきっかけは、あの時は小さかったので、はっきりは憶えていませんが、小学の2~3年の時からと思います。当時、おふくろと一緒に長野のろう学校に通っていました。通学時間は1時間30分ぐらいかかってしまいます。電車の中で何人かの女性がきれいな服や華やかな服を着ているのを、私はいつも見ていました。その女性がいいものを着ているのねと、羨ましかったことを憶えています。
私も婦人服を着てみたいなと、変な気持ちが溢れていました。
ある日、家で留守の時、おふくろの服を着てみました。最初に着た服はあまり憶えていませんが、リボン入りのプラウスだと思います。その服は軽くて布地が柔らかくて気持ちがいいなと、目覚めた訳です。家族が外へ出たら、家の中は私独りになってしまったけど、胸をドキドキさせながら、大人の洋服を着るようになりました。夜中でみんなが寝ているうちに、本格的に女装しようと計画しました。ブラウスとスカートだけ用意し、布団の中に隠しておきました。ある晩、電灯が消えた後、私はすぐ目を開け、ドキドキとして落ち着いてから、布団の中でパジャマから婦人服を着替え、一階に下り、リビングルームで電灯をつけ、ルージュを唇につけました。ところが、計画を失敗した経験がありました。それはおふくろに女装した姿を見付かってしまったということです。おふくろは凄く怒って「ムーちゃん(ナナのあだ名)バカ!何しているの。バカ!」と、服を脱がさせたり、殴りながら言いました。理由はおふくろは健聴者だから、変な音がして、すぐ気がついたらしいのです。翌日「何の為に母ちゃんの服を着ていたの。そんなものを着て外へ出るつもりなの? バカだなムーちゃんは……。近所の人にそんな姿を見て笑われちゃうよ! 母ちゃん恥ずかしいわ」とおふくろが言いました。
そして、女装は止めようとしましたが、なかなか止められず、繰り返しながらやりました。女装したい時は、トイレの中で女装する。留守の時も部屋で女装するということで、大きくなってからも飽きずに夢中でやりました。
夜中にトイレの中で女装している時に突然、戸にトントンと音が響いて聞こえました。その瞬間、慌ててすぐ着替え、服はトイレの外に隠しておき、開けてみるとおふくろだった「長いわね。何しているの? いつもは変だね」と聞かれました。「いや別に。おなかがおかしくて長くなっちゃって」と嘘をつきました。
……というようなことがあります。(続く)
三輪ナナさんのお写真です
本当は休暇を利用して私も旅行したいところですが、ご先祖様のお迎えと送りがありますので、実家と自宅をバタバタしておりました。
ただそれではつまらないので、8月14日に永田町の国会図書館にまいりました。
この日は平日ですから、開館しております。
冷房も効いております。
避暑?と実益を兼ねて、10時から16時まで雑誌が読める新館におりました。
風俗奇譚はこれまでの閲覧でほぼ読みつくしましたので、今回は『くいーん』誌を集中して読み込みました。
国会図書館には1987年の44号から2004年の142号までヌケはありますが、所蔵されています。
国会図書館の書誌です↓↓↓↓
Queen : くいーん : アマチュア女装交際誌
1987-2004
(通号 139)-(通号 142) 20030800-20040200(以後休刊)
(通号 136)-(通号 138) 20030200-20030600
(通号 133)-(通号 135) 20020800-20021200
(通号 130)-(通号 132) 20020200-20020600
(通号 124)-(通号 129) 20010200-20011200
(通号 118)-(通号 123) 20000200-20001200
(通号 112)-(通号 117) 19990200-19991200
(通号 106)-(通号 111) 19980200-19981200
(通号 100)-(通号 105) 19970200-19971200
(通号 94)-(通号 99) 19960200-19961200
(通号 88)-(通号 93) 19950200-19951200
(通号 82)-(通号 87) 19940200-19941200
(通号 76)-(通号 81) 19930200-19931200
(通号 70)-(通号 75) 19920200-19921200
(通号 64)-(通号 69) 19910200-19911200
(通号 58)-(通号 63) 19900200-19901200
(通号 52)-(通号 57) 19890200-19891200(欠54)
(通号 46)-(通号 51) 19880200-19881200(付録共)
(通号 44)-(通号 45) 19871000-19871200
このなかで読者の女装体験記や投稿等、私に刺さったものを研究用資料としてコピーしてまいりました。
1枚27円で約3000円支払いましたから、約100枚コピーしたことになりますね。
このなかで私が強く興味を持ったのは、1992年12月号に掲載された聴覚障がい者の三輪ナナさんの手記です。
健常者だけではなく障がいを持たれた方も女装を楽しまれていることは知っていました。
しかし、こうした手記は初めて読みました。
貴重な手記だと思いますので、ここで何回かに分けてご紹介します。
『ろうあ者のナナは子供の頃から女装の芽に……』
長野 三輪ナナ
読者の皆さん、元気で楽しい女装をしていますか?
ナナは耳が聞こえません。それに喋れません。その上、文章を書くのも下手です。そのようなハンディにめげずに私の体験記をこの誌上に掲載したくて頑張って、手紙を書きます。
私の女装キャリアは、来年で17年目になります。その間までの女装体験のこと を語りたい思い、筆を取ります。
女装のきっかけは、あの時は小さかったので、はっきりは憶えていませんが、小学の2~3年の時からと思います。当時、おふくろと一緒に長野のろう学校に通っていました。通学時間は1時間30分ぐらいかかってしまいます。電車の中で何人かの女性がきれいな服や華やかな服を着ているのを、私はいつも見ていました。その女性がいいものを着ているのねと、羨ましかったことを憶えています。
私も婦人服を着てみたいなと、変な気持ちが溢れていました。
ある日、家で留守の時、おふくろの服を着てみました。最初に着た服はあまり憶えていませんが、リボン入りのプラウスだと思います。その服は軽くて布地が柔らかくて気持ちがいいなと、目覚めた訳です。家族が外へ出たら、家の中は私独りになってしまったけど、胸をドキドキさせながら、大人の洋服を着るようになりました。夜中でみんなが寝ているうちに、本格的に女装しようと計画しました。ブラウスとスカートだけ用意し、布団の中に隠しておきました。ある晩、電灯が消えた後、私はすぐ目を開け、ドキドキとして落ち着いてから、布団の中でパジャマから婦人服を着替え、一階に下り、リビングルームで電灯をつけ、ルージュを唇につけました。ところが、計画を失敗した経験がありました。それはおふくろに女装した姿を見付かってしまったということです。おふくろは凄く怒って「ムーちゃん(ナナのあだ名)バカ!何しているの。バカ!」と、服を脱がさせたり、殴りながら言いました。理由はおふくろは健聴者だから、変な音がして、すぐ気がついたらしいのです。翌日「何の為に母ちゃんの服を着ていたの。そんなものを着て外へ出るつもりなの? バカだなムーちゃんは……。近所の人にそんな姿を見て笑われちゃうよ! 母ちゃん恥ずかしいわ」とおふくろが言いました。
そして、女装は止めようとしましたが、なかなか止められず、繰り返しながらやりました。女装したい時は、トイレの中で女装する。留守の時も部屋で女装するということで、大きくなってからも飽きずに夢中でやりました。
夜中にトイレの中で女装している時に突然、戸にトントンと音が響いて聞こえました。その瞬間、慌ててすぐ着替え、服はトイレの外に隠しておき、開けてみるとおふくろだった「長いわね。何しているの? いつもは変だね」と聞かれました。「いや別に。おなかがおかしくて長くなっちゃって」と嘘をつきました。
……というようなことがあります。(続く)
三輪ナナさんのお写真です
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