ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

これが当たり前のこと

2005-08-08 21:54:47 | Weblog
           ◎ 本日のキャスト

   ミサコ・・・友人、只今某大学で社会人のための授業で英語お勉強中 
   アヤコ・・・ミサコの3人の子の末っ子。某私立中学で、先輩後輩の関係もお勉強中
   レイコ・・・私

電話をして「ミサコさん? アラッ、どなたかしら?」
「アヤコです。お待ちください、母に替わります」
あ~、やっとまともなお子さんの登場よ。今時、いい大人が
「ウチのお母さんが、お父さんが」
って、もう聞き苦しい、聞き苦しい、その上、
「ウチの○○ちゃんが」
って、他人に我が子のことを平気で敬称付けで話すバカ親達。
「だって、丁寧に話しなさいって、言われてきたのですもの」
ですものねえ。そんな女が、
「隣りの△△さんが、何々をくれるのよ」
もう~~~、これを日本人て言える?言えないわよねえ。
へりくだる、すなわち他者への尊敬・配慮の欠如。これが今の日本の大人。

母に替わります、といったお嬢さんは、この4月に中学生になった、13歳。
もう、これだけで、どのような育ち方をされてきたか、わかるというもので
しょう。当然、お母様とお話していても、安心して言葉の交換ができるのよ。
私にしてみれば、ご~く普通の話し方よ。
する?→します?→なさいます?
やる→あげる→差し上げる
くれる→くれてやる→くれてやった・・品性を疑われます.
言うなら、くださった です。いただきました、のこと。
もらって→もらってもらえる?→お受け取りいただけますか?
もらう→いただく  など等など等。

こんな私は、学校の文法の時間は嫌いで嫌いで、いい点数を取った記憶は皆無。
けれども、普通の、生きた会話には、アンテナがピッピピッピ反応してたわ。
姉達へ抗議をする時など、末っ子ですから、憤懣やるかたないって、一杯だっ
たのでね。そういうときの私の口調は、精一杯の抵抗を言葉に込めて、
「お姉ちゃまは、そう おっしゃいますけどね!それは違うと思いますわ!!!」
ってな、そう、慇懃無礼スタイルでね。汚い言葉を遣ったら、負けだって、心の
中で思っていたので、意地でもベランメー、ヤクザ、アバズレ語などにならない
ように気を遣って放言してたものよ。それが自分に対してのせめてものいい訳って。

こんな表現の違いくらいは、日常の中で大人達の、とりわけ母親の他人との
会話のやり取りを見聞きしているうちに、自然に身につくものでしょう。
いつも言うように、日本語は、相手を尊重する言葉が生きている言語でしょう。
自分がへりくだる事で、相手を尊重することになる、高度な言語って、思うの
です。
そして、子ども(小学生)の年令を越えたら、その辺の違いを、使い分けなけ
れば、恥ずかしい、聞いてるほうが恥ずかしいのよ。
「ねえ、ミサコさん、そのへんをどうお思いになる?」
「そうなのよね。日本には言霊(ことだま)って、言葉には力があるって言いい
ますものねぇ、レイコサン?」
「あなたから言霊って、言葉を聞けるなんて、思ってもなかったわ」
「でも、そうなのよね。きちんとした言葉を遣うと、それに合せた環境ができるって」
「そう、正にその通りよね。ぞんざいな、アバズレ語を遣うと、生活全体も下がるって」
「日本て、素晴らしいって、年々思うのだけど、みんなそう思ってないところが不幸ね」
「ホント、もったいないなのよ。でもね、『玉、磨かざれば、光なし』って、言葉があ
るじゃない? どんなに素晴らしいものを持ってても、それに気がつかなきゃねぇ。今の
日本人は、みんな自信なしで、宝の持ち腐れ状態ね」
「ホントに。もったいないですよね」

彼女も、昔、ガンと闘って打ち勝った人。死の淵を覗いた同士。
お金より何より、ずっとずっと大切なものがある。それが前よりクッキリわかってきた2
人だったのよ。アメリカ旅行からお帰りになったばかりのところへ、突然お邪魔して、
とりとめなく、だけど実のあるお話ができた、楽しい午後のひとときだったのよ。実は
ある本を求めて、BOOK OFFのはしごをしているうちに、彼女のおウチの側に行ってしま
った、偶然の結果。ある時代小説全16巻の内の数冊。その中の1冊がどうしても入手で
きなかったので、ケイコサンに、お願いしちゃおうかしら?

久しぶりに、「母に~」って、おっしゃったお嬢さんにお会いできて、嬉しい日だったわ。
そういう風にキチンとお話できるお嬢さんは、一事が万事で、安心してお話できるのよ。
アヤチャンは、オバサンを毛嫌いしないで、ちゃんとお相手してくれる可愛くも面白い
お嬢ちゃんなのです。今日は、2000ピースのジグソー・パズルに挑戦してらして、
「ウワー、ねえ、アヤチャンて、こういうことが、苦痛じゃないお嬢さんなの?」
「はい、好きです」
「出来上がったら見せてね」
「フフフ、いいですよ」

ごく当たり前の事に出会えて、こんなに気持ちがいいなんて。やっぱり今の日本はへんなのね。

植民地の住人?

2005-08-08 08:50:14 | Weblog
 『立秋』、なんていいい表現かしら?
秋が立つなんてね。 ついこの間、新聞のどこかに、
「そんなに植民地になりたいか?」って。
今頃、21世紀になった今の世界に?ええ、もちろんそれに近い国だってあるけれど、
日本人に向かって、そう言ってたのよ。 なんでって?英会話のお勉強をって、小学
校から導入なんて風潮や、国際語だって、大声で言う輩に、筆者は怒ってらしたのよ。
う~ん、もうなんだっていいじゃない!って。オットット、これがいけないのよね。
大勢に、長いものになびく、巻かれる遺伝子を持つ我等日本人。直接害がなければ、
知らん振り大好き国民よ、ね? でもね、それが進むとファシズムになっちゃうのよ。
みんながそうでも私は違う! これが絶対に必要なのよ。それこそ民主主義。
ええ、英語ができれば(わかれば)、世界での移動はラクだと思うわ。
知っててもしゃべらないって、言われたフランス人ですら、やむなく英語をしゃべる
ようになってきたっていう最近ですもの。そのほうが便利ってことじゃない?
何のために? 経済のために、でしょう? 私はそう思うわ。まあ、そのための便利
な符牒みたいなものよ、ってね。 英語で文化を語る?日本人が右脳でキャッチする
自然界の色・音・感触などを、そこから生み出された繊細な表現の数々を。
私がいっつも怒っている女達の言葉。アバズレ語に至ったら、もう国を滅ぼしたいって、
思っているとしか思えないのですもの。
「うっせーんだよ」「やばい」こんな言葉を平気で遣って、他人の視線が股に注がれ
るのを、見るほうが悪いって? 下着がチラチラ見える服装でよ。
肉食人達が、公衆の面前で、前戯(キス)をするのを、真似をしているサカリがつい
た日本の若者達。そう言うと、すかさずセニョール・ダンは
「若者?それを言うならバカモノ!」
そう、まさにその通りね。
ポルポトのような、異常人間は、こっちに置いといて、農耕民族のアジア人たちは、
なべて、慎み深いでしょう? はにかみって言葉も生きているのよ。あの暑い地域に
生きる人たちの衣服一つをとってもね。肌の露出を極力避けるって。
あのね~え、す~ぐ反対の反対のためだけの反対理由は言わない事よ。それは、いか
に心が貧しいかの表れでしかないのだから。
ファッションならなんでもあり?
それでも発信者なら、その勇気を買うけれど、追随するだけじゃ、お粗末だわね。
何事も発信者にならなければ!じゃない?
そうすると、本当に、自信を持てる、人間になれると思うのよ。
そして、みんながするからしない!という気概をもちましょうよ。
「冗談じゃないわよ、その辺の人と同じ事をする?言う?お生憎様!そんな脳足りん
な私じゃないってね!」

もうすぐ『処暑』が来るわ。意味は、ここで暑さ極まれりって事よ。
白人になんて、いいえ、日本人以外の外国人にはなれない、(あ~~、良かった~)
この繊細な民族である事を誇りに思って、もう一回言葉から洗い直してみませんか?
よかったわねえ、日本人で。精神を植民地にしてはいけないって。英語?その前に
日本語です。スペイン語で遊んでいるけれど、益々日本語のよさを確認する日々よ。