ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

ホームシック?

2007-07-08 13:17:12 | Weblog
初めのうちは、時間を惜しんで日本語を知りたがっていたミゲルクン。
最近、お勉強当日の朝に、
「レイコサン キョウノ オベンキョウ・・・・」
「お休みしたいの?具合が悪い?」
「ハイ、スコシ」
「ねえ、もうしたくないんじゃない?」
「スペインゴデ オネガイシマス」
「A ver,ya no quieres estudiar japones?」
「No no no !」
ってことがままあるのよ。
お勉強のための場所が、遠くなってきちゃったから、少しシンドイのかもね。
彼の面倒をみてくれているブラジル人セニョーラに付き合って、午前中は1週間分
の買出しにスーパーへ。その足で電車に乗ってここ横浜の片田舎まで。これが彼の
土曜日。

それで、時には気分転換も必要かと思って。賛助会員になっている大和国際化協会
から届いた刊行物に載っていたインド料理店の記事を読んでいたので、
「Proxima sabado, vas a ir al restaurante india con migo?」
 来週の土曜日は、私と一緒にインドレストランに行く?
「いいですねぇ」
で、いつもの時間に、来週は小田急線の某駅で待ち合わせにしました。
そして、
「No tienes que estar animo!」頑張っちゃダメよ!
「Por que?」なぜ?
「Pues,Mayor hijo y hija estan animo,por eso dejas eso. Y esta dormir
mucho! no necesitas.」
 う~ん、長男と長女は頑張るからねぇ、だからそんなもの捨てて、ゆっくり眠り
なさい。
「ハハハ・・。ありがとうレイコサン」

この9ヶ月、日本がどんな所かも、日本語がどんな言語かも な~んにも知らずに
来て、現実に飲み込まれて、否応なく日々を刻むうちに、色々考えるようになって
きたと思うの。
そして、フッと故郷の事なんかもね。
ああ、ペルーは?お友達、妹、おばあちゃんは? 
なんで、どうして、これからの自分は?・・・・・なんてね。
若い彼がこれから乗り越えなくてはならないハードルはなんて多いことでしょう。

私は何をしてあげられるか?そして何をしてはいけないか?って、考えるのです。
イギリス娘のポリーチャンが、いみじくも言った
「レイコサン、エン です出会ったことは」
よどみなく「縁」と言う言葉を遣った彼女は理解してたわね、人との出会いの意味を。
その縁を善きものとしたいって思うので、ささやかなサポートを彼のために捧げたい
って、本当にささやかな、ちっぽけな何かをね。
でも、言葉は二の次と言っても、まどろっこしい言語の壁が立ちはだかるのです。
彼の、彼が、言いたいってことを表現できない、理解してもらえないだろうと思う気
持ちが わかるのです。 お互いにお互いの言語を一つでもわかろうって努力してる
のだけど、いかんともしがたい言語の壁。まあでも、この12月には、彼に日本語技
能検定試験を受けさせようと思っている私ですし、新聞を読めるまでって、頭のいい
意欲充分のミゲルクンですから、彼が日本語を習得するのに、そんなに時間は必要と
はしないって、確信している私ですから、近い将来、彼は自分の思いを日本語に変換
するようになるでしょう。