ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

大連・上海・武漢

2009-06-14 05:50:44 | Weblog
携帯電話にアドレスが1つ増えました。その持ち主が入力です。
大和教室のお2人の先生の内のお1人です。お名前はソウシンさん、来日15年
というお嬢さんです。
蜘蛛の子を散らすように解散の放課後ですが、「お茶でもしますか?」って彼女
からの提案で手を上げたのは私。元気なお嬢さんです。
「今日はこのあとのご予定はないのですか?」
「ええ、コーラスは隔週ですし」
「じゃ、その辺でコーヒーでも飲みましょう」
もう1人、あたくしと同じ年の男性が同行。

「今、不動産を探してるのです。賃貸はもったいないような気がして」
そこから、ひとしきりその話題で盛り上がり、
「ご一緒しましょうか?」
「ホントに?」
「ええ、ちょっと怖そうなオバサンが一緒の方がいいんじゃない?」(笑)
「助かるわぁ」
「いつでもいいわよ。連絡してね」
ここから、彼女の個人情報があたくしの携帯電話に打ち込まれたということです。
同じ携帯会社でしたから、操作は簡単。って、全て彼女がしてくれたことですが。

中国語(に限らず)を勉強する目的は人それぞれですから、最大公約数を模索し
ながら授業を進めるって、教える側は本当に大変だと思うわ。しかも、高齢者が
圧倒的割合を占めるお教室では尚更にね。
彼女も今の方法に行き着くまで試行錯誤があったみたい。
日本の企業に就職して、今や重宝がられている社員の1人みたいで、その語学力を
買われて、中国への出張も度々。彼女の努力の結果の何者でもないということです。

彼女の言う語学力習得法は、
「その言葉に向かう時は、すべての自分を捨てること」って。日本人だから、年だ
から、うまくできなかったらどうしようとか、今ここに不必要な諸々は頭から追い
出す!ただ、まっすぐ向き合うだけ!
あたくしには出来ない(言えない)発音がいくつもあります。自分では言ってるつ
もりでも、違う音なのです。
彼女が、一生懸命、「舌はこう」「喉のここが響く」
「違う」「違う」・・・「違う」・・「アッ今のそれ!」にわか特訓です。

「勉強もだけど、そのあとが楽しみなのよねぇ」ってサロンのメンバーにはなりた
くないあたくしですから、人の言動には揺れません。
目的以外の話題には乗りません。関係ないのですから。ただひたすら向き合うだけ
です。
又、お1人新入生です。この5月6月に3人の男性が入られました。
ラジオでお勉強してらっしゃるというシニアではなさそうな男性です。
そして、入れ違いのように、糖尿病から脳梗塞の疑いが出て、自覚症状があると
おっしゃる最古参の男性が、お辞めになりました。

新しい方を加えて、10分休憩時、太極拳で身体をほぐしました。あたくしは2度
目の経験。あのゆっくりとした動きはなかなかいいものです。
お教室にその指導者の方がいらして、その方の動きに合わせます。長く通っていら
っしゃる方々はスムーズな動きをなさいます。
ゆ~っくり太極拳の動きは10分でも気持ちのいいものです。謝謝!

ソウシンさんも、リチュアン君と同じ大連出身でした。お国にはお父様とお姉様が
いらっしゃって(1人っ子政策でも特別はあるのです)、お母様はガンで他界。
その前々年に日本へ招待、翌年、中国の観光をプレゼント。
彼女が日光へ遊びに行った時の事、1人の見知らぬおばあさんを見かけたその時、
訳もなく、「間に合わない!」って。何がかはわからなかったけど、とっさにそう
思ったのですって。
そして、お母様への様々な親孝行動きは、近い内にお別れがあると言う事を無意識に
感じたのかも知れないって。そのおばあさんの姿から。決して似てなかったけどって。
生きていると、不思議な体験ってあるものです。彼女は、一連の出来事を感慨深げに
話してくれました。
「親孝行できて良かったわね~」
女の子が、自力で他国で生きるって、並大抵の努力ではないと思うのです。
しかも、不動産を入手しようとしている彼女に脱帽!真っ直ぐ前を見ている姿は
好ましいものです。
餃子は北方でよく食べられるって聞きます。南方ほどお米がとれなかったせいです。
彼女は皮も手作りですって。売ってる皮は美味しくないからって。勿論教えてもらう
事にしました。

「上海女性って有名?」
「ええ、自己中ってね」
ああ、全国区なのねぇ。植民地にはならなかったけれど、東インド会社等などの貿易
特区、ヨーロッパ人達が闊歩してた歴史から、経済に敏感で、自己主張をせざるを得
ない生き方をきっと求められた上海人、他者をして自己中と言わしめる気質を作って
来たのかも知れないわね。連綿と続くDNA(かしら?
それとは反対に、中国南方の男性は優しいって聞くわ。
キョウシン君も、優しい男性です。夜までアルバイトがある日には、彼女にお弁当を
作って上げるそうです。自分用にも作るけれど、彼だって、ホントのお休みは日曜日
だけなのに。ちょっと塩辛い味になろうものなら「しょっぱーい!」って容赦なく
言われたりするらしいけれど。そんなことなどどうでもいいって魅力を彼女は持って
るのでしょう。人の恋路は邪魔しちゃいけないのです。「人の恋路を邪魔する奴は、
馬に蹴られて死んじまえ!」って、昔から言われてますからね。
そういえば、キョウシン君は、
「僕、本を読む子じゃなかったから、中国の歴史に詳しくないのですよ」
「スポーツは嫌いだったんでしょう?ならテレビっ子だった?」
「そう。それで、最近知ったんだけど、湖北省って、呉の国だったのですよ」
「そうお?もっと南じゃない?」
「ううん、だって赤壁って武漢にあるし、それは呉なんだよ」
「ああ、そうなの、孫権の国のね」

1人又1人と、中国人の知り合いが増えています。未来達と仲良くしていければ
いいって、思います。興味津々の中国です。
「中華」かどうやって「中華」になるでしょう?じっくり眺めようって思います。
エッ中華思想ってご存知ない? フフフ お調べあそあせ!

56民族を飲み込んだ中華人民共和国という名の国の行く先は?
世界で一番話されている言葉は英語ではなく中国語です。華僑に続く新・華僑の
力は世界に広がっています。華僑が経済なら、新・華僑は知で世界を席巻しようと
してるようです。何しろ中華なのですから。