木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

筋蒔きの功罪

2024年01月25日 05時09分19秒 | 耕作放棄地

種蒔き手法にも種々存在するが、一般的には次の3種では無かろうか。つまり、①点蒔き、②筋蒔き、③バラ蒔き、である。無論、選択はお好み次第だが適性もあり悩ましいところだ。子狸は②がメインで時に①を併用する程度だ。筋蒔きが便利なところは、種蒔きが簡単で素早いことである。葉物類など打って付けの手法ではあるまいか。反してデメリットは「密植栽培」となりがちなことだろう。何せ種子が束になって蒔かれていくのだから。無論、弊害は承知してるので意識的に分散して種蒔きしてるのだが、どうしても過密となりがちだ。

一例として子狸のカブ畑をご紹介しようかと思う。カブとカブとが超接近してお互いに成長抑制を行ってるのが一目瞭然かと。従って結果論的に言うと、野菜のサイズが小粒となりやすく、必要とする分量が得られないケースも。救済策は「間引き」だろうか。発芽して小さめの状態の折に余分な苗を撤去してしまうのだ。難点は結構面倒くさいこと、無精な人間には向いていない。

子狸が一番苦手な対処がニンジンだ。種子が細かいので点蒔きには向かず、筋蒔きとなりがちだ。意識して分散配布をしてるのだが、過密となるのが通例だ。間引きで対処すれば良いのだが、微細な対応となりこれまた無精派には適応しがたい。従ってニンジンの収穫は大半が鉛筆状態となりやすく、食材としての利用価値が半減する。

比較的に楽なのがマメ科の野菜達、種子が大きいので点蒔きに十分対応出来、的確な配置が可能だ。とりわけソラマメなど大粒の種子はビニールポットによる育成等も可能で重宝している。葉物野菜もこうした手法がとれれば楽なんだが。種苗店を覗いていると、無数に分割したパレットに種蒔きして育苗してるケースもあるようだ。ピンセットで種蒔きしてるのだろうか。

お手軽な手法として苗を購入し栽培する事例もあるが、基本的には種蒔きだろう。種子が発芽し、徐々に大きくなっていく姿は眩しいほどだ。出来るだけ種子栽培を採用し、苗購入は補助的な手段に留めたいものだ。

 

 

 

 

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