木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

水路でのクワイ栽培

2023年06月30日 05時48分53秒 | 耕作放棄地

皆さんは「クワイ」という野菜をご存じだろうか。伝統的なお節料理に拘る方にはお馴染みかと思うが、通常は余り一般的とは言い難いのかも。ちなみに我が家のお節にもクワイは入っていない。結果、クワイの果たす役割である立身出世とも余り縁が無かったようだが、それはまあともかくとして。このクワイに拘るのが師匠のお宅、毎年の事ながら栽培に挑戦しておられる。それも近隣の水路の中で。

近くを流れる「水路」は無論共用物、流域の組合員の田畑用だ。但し、師匠と子狸の田畑が水系の最末端で、これより下には利用者がいない。再び河川へと流れ込むだけなのだ。従ってある程度融通が利くのは事実だ、其処を利用したと言えばいえるかも。実は水路には流れによって土壌が溜まる部分が存在する。その溜まった土壌をクワイ畑と見立てたもの、いわば有効利用でもある。クワイの特徴でもあるのだが、水に浸った土壌が必要で、いわば水中栽培とも言えるかも。

春先に水に浸かった土壌に種球を植え込み、収穫は晩秋の頃、比較的長期戦の野菜である。用途はお節用が代表的かな。上述のように、芽が出ている状態から、芽が出るつまり立身出世が可能との縁起物のようだ。師匠宅が立身出世に拘っておられるのかどうかは不明だが、お節の中味とはなってる模様。いつも年末近い頃、収穫しておられる姿が。

小さなビー玉程度の大きさのクワイ、個人的には決して美味しい野菜とも思えないが、縁起物には相違ないだろう。立身出世はともかくとして、芽がでるのは良いことだろう。今からでは遅いだろうが、栽培にチャレンジされるのも興味深いかも。該当するような環境があれば、来年挑戦されてみたら如何だろうか。

 

 

 

 

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