あごを引いて、体の真上に頭が来るようにするとバランスは取れていると思うのだが、息が苦しい・・・。35年来の姿勢で、気道も前のめりになっているのか。
通勤電車内で頭の位置を意識して立ってみる。のどと首に意識が集まりすぎて、ふらついてしまう。
しっかりと大地を踏みしめた両足の上に腰がのって、背骨が支えて、肩が広がって、頭が乗る。そうした姿勢をとり、かつ、柔らかく対応する。これが理想だ。
9月3日(月) 22:00~22:50
NHK総合
たまたま点けたテレビでやっていた番組で、「他人ごとではない」と見入った。
マニュアル化できる仕事は、どんどん中国に出されていく。総務という人とのやりとりが多い部門でも、仕事が外に出されていた。番組では社用車のリース契約更新で、生産中止になった車種がリクエストされた場合でも、中国人スタッフが対応していた。ここまで、できるんだと、正直驚いた。
自分の仕事もいつ中国に移管されてしまうのか心配になる。
勉強熱心で厳しい競争を勝ち抜いてきた中国人スタッフは能力も高い。それに対して自分はどうしていくのか。
いたづらに不安になるばかりでなく、分析してみた。
まずコスト。番組中では「中国人スタッフなら83.6%のコストカットができる」というような説明が会社側からされていた。確かに時給で比べればそうなる。しかし、システムを構築したり、効率の悪さを人数でカバーしたりで、トータルコストでは3割カットが現実だ(番組最後の方で3割という数字が出てきた)。
自分の仕事のコストを8割カットするには5倍のパフォーマンスを要求されるが、1.4倍だ。高い目標だが、やれないことはないだろう。時間が経過することで、中国コスト優位性もだんだん下がってくるだろうし。
自分も中国人スタッフに見習う点があった。
総務スタッフは、当初、仕事の移管に否定的だった。しかし、中国人スタッフが移管のために、その総務フタッフに指導してもらうと、態度が軟化する。中国人スタッフの熱心で、注意されたことも素直に取り入れ、勉強する姿勢が、その総務スタッフを動かした。
私は同じだけの熱心さと我慢強さを持っているだろうか。
中国人スタッフの意欲の高さが、どこからくるのか。番組で詳細された中国人スタッフは、両親が日雇い仕事の積み上げで娘に高い教育を受けさせたという話をしていた。自分にかけられている期待とその背景を実感として持っている。ハングリーな人は強いという。私の親も、苦労して私を大学にやってくれた。そのことを忘れてはいけない。しかし、ハングリーを原動力に仕事に打ち込むことは、その人を幸せにしないだろう。満たされない思いからくる行動は、より満たされない思いを強くする。
バランスを取りながら、踏ん張る。これが自分の道だ。