時間の番人(7)

2015-04-23 21:09:08 | 童話
そして、僕が忘れかけていた時に敷居の上にいると、急にまわりが暗くなった。

『あっ、またなった。』

前の時は歩いて行って、1時間進んだ所に出たので、今回は歩かないでじっとしていた。
すると、少しずつ明るくなってきた。

『ここは何時なんだろう? あっ、だれか居る。』

『わしは時間の番人だが、君は初めてかね?』

『はいっ。』

『では、教えてあげよう。5分後へ行くのなら青色の道を、10分後へ行くのなら水色の道を、1時間後へ行くのなら緑色の道を、1週間後へ行くのなら黄色の道を、1年後へ行くのならオレンジ色の道を、10年後へ行くのなら赤色の道を行くんじゃ。』

『ありがとう、僕は1時間後の所へ行きたいから緑色の道を行くね。』