僕はどっちかな?(2)

2017-11-14 21:19:30 | 童話
スーパーマーケットの入口でお母さんが『タロウはお店に入れないので、ここで待っていてね。』と言うと、タロウは『うん、わかった、ここで待っているね。』と言いました。
僕は『ワン』と言ってお母さんと一緒にお店の中に入って行きました。

お母さんと僕がお店から出てくるとタロウが『早かったね。』と言ったので、僕も『ワンワンワン。』と言いました。
そして、お店から出てきた時に僕はお昼寝から目がさめました。
僕がタロウに『ワン』と言うと、タロウも『ワン』と言ったので、僕は夢の中と違うなぁと思いました。

ある日、僕は寝そべっているタロウに寄り掛かってお昼寝をしました。
そして、僕は体が重たくて目がさめると、タロウが僕に寄り掛かっていたので、僕は『ワン』と言いました。するとタロウが『なぁに?』と言いました。
あれっ、前の夢の時と同じだなぁ、と思いました。
タロウが『何して遊ぶ?』と言ったので、『今日は駆けっこをしようよ。』と言いたかったが『ワンワンワン』と言いました。また夢の中と同じだと思いました。

そして、僕とタロウは公園へ行き、駆けっこをしました。タロウが『早くおいでよ。』と言ったので、僕は『ワンワン』といってタロウを追いかけました。
近所のおばさんが『二人とも元気ね。』と言ったので、僕は『ワンワンワン』と言いましたが、タロウは『そうだよ、二人とも元気だよ。』と言いました。
僕は夢の中ではないのに変だなぁと思いました。