みんなの気持ち(山の気持ち)(1)

2015-11-15 12:18:21 | 童話
僕は山が大好きです。だから山の写真の本を見るのが楽しみです。

僕の家から山は見えないし、僕はまだ小さいので山へ行けません。

だから僕は山の写真の本を見ています。

『日本の山さん、こんにちは。外国の山さん、こんにちは。大きな山さん、こんにちは。小さな山さん、こんにちは。』
『やあ、また山の写真の本を見てくれたね。ずっと待っていたんだよ。』
『山さんは僕が山の写真の本を見ているとうれしい?』
『ああ、すごくうれしいよ。』
『どれくらいうれしいの?』
『いっぱいうれしいよ。』
『そう、僕と同じだね。』
『そうだね。』

『ねえ、山の写真さん、日本で一番高い山は富士山だよね。それでは、日本で一番低い山はどこなの?』
『日本で一番低い山はね、大阪にある天保山という山で、高さは四メートルしかないんだよ。』
『ふぅ~ん、低いんだね。』
『そうだね。』

みんなの気持ち(机の気持ち)(2)

2015-11-14 08:12:17 | 童話
『その丸くてきれい星はな~に?』
『地球だよ。絵本で見たことがあるんだ。』
『ふぅ~ん、地球ってそんなきれいな色をしているんだ。』
『そうだよ、海が青くて、森が緑色で、雲が白いんだよ。』

『そのピーナッツみたいな星は何なの?』
『この星はハヤブサが行ったイトカワだよ。僕ね、お父さんと一緒に映画を観たんだよ。何年もかかってハヤブサがイトカワへ行って、そして、何年もかかって地球に帰って来たんだよ。えらいよね。』

『その赤くて丸い星はな~に?』
『これは火星だよ。絵本に書いていたけれど、僕達人間が地球から火星へ行って、火星に住むんだって。』
『ふぅ~ん、すごいんだね。』
『僕が大きくなったら火星に行けるかなあ?』
『行けるといいね。』
『僕が火星へ行く時は、机さんも連れて行ってあげるよ。』
『ありがとう、うれしいなあ。それまで壊れないようにしているからね。』
『ロケットが火星に着くまで僕は机さんと一緒に居てあげるからね。』
『そうするとさみしくないね。』
『そうだね、僕と一緒だからね。』

『その輪がある星はな~に?』
『これは土星だよ。きれいな星だよね。』

『その真っ赤な星は何なの?』
『太陽だよ。太陽が出ている時は明るいけれど、雲があって太陽が見えないと暗いよね。』
『太陽は朝に東から出て、夜になると西に沈むよね。太陽がグルグル周っているんだね。』
『違うよ、太陽が地球を周っているのではなくて、地球が太陽の周りを周っているんだよ。』
『ふぅ~ん、そうなんだ。』

『僕が火星へ行く時に一緒にいろいろな星を見ようね。』
『うん、それまで楽しみにしているからね。』
『今日は、これからお母さんと出かけるから、また明日ね。バイバイ。』
『うん、また明日ね。バイバイ。』

               おしまい

みんなの気持ち(机の気持ち)(1)

2015-11-13 21:37:40 | 童話
僕はおうちに有る、この机が大好きです。
だから机に向うと机とお話しをします。

『机さん、こんにちは。』
『やあ、また来てくれたね。待っていたよ。』
『机さんは僕が来るとうれしい?』
『うん、すごくうれしいなあ。』
『どれくらいうれしいの?』
『いっぱいうれしいなあ。』
『そう、僕と同じだね。』
『そうだね。』
『今日は、机さんの上で絵本を見ようかな、絵を描こうかな?』
『君は絵を描くのが上手だから、今日も絵を描いてほしいなあ。』
『うん、いいよ。何の絵にしようかな?』
『昨日、君が動物園で見てきたライオンやキリンやペンギンでもいいし、ずっと前に水族館で見てきた魚やイルカでもいいよ。』
『ライオンやイルカは、描いたばかりだから今日はお星様を描くよ。』
『君がお星様を描くのは初めてだね。』
『そうだね、うまく描けるかなあ。』
『君は絵がうまいから大丈夫だよ。』
『そうだね、描いてみるね。』

みんなの気持ち(空の気持ち)(3)

2015-11-12 21:23:41 | 童話
『雨がやんだ時に空に虹がでることがあるけれど、なぜなの?』
『虹はね、雨がやんだので、もう外で遊んでいいよと言っているんだよ。』
『ねえ空さん、空のずっとず~と上へ行ったらどこへ行くの?』
『そうだね、今はね三百キロメートルまでが空で、それより高い所は宇宙だと言われているよ。だけれど、ここまでが空で、ここからは宇宙だという境目は無いんだよ。』
『ふぅ~ん、そうなんだ。』
『君も大きくなったら宇宙飛行士になって、空のずっとずっと上の宇宙に行っておいで。』
『そうだね、そうすると宇宙に行く前の空の時に空さんと一緒にお話しができるね。』
『そうだね。』
『よしっ、僕は宇宙飛行士になるよ。』

僕は宇宙飛行士になるために、学校でいっぱいお勉強をしています。
               おしまい

みんなの気持ち(空の気持ち)(2)

2015-11-11 21:24:21 | 童話
『今度はジャンケンをしようか?』
『いいよ。』
『最初はグ~、ジャンケン、パ~。』
『ジャンケン、チョキ。僕が勝ったよ。』
『そうだね、もう一度やろうか?』
『いいよ、』
『最初はグ~、ジャンケン、チョキ。』
『ジャンケン、グ―。また僕が勝ったよ。』
『そうだね。私はジャンケンは強くないんだよ。』

『ねえ空さん、時々、空から雨が降ってくることがあるよね、どうしてなの?』
『君達人間やお花のように生きているものは全部、お水が無いと生きていることができないので、時々雨を降らせているんだよ。』
『ふぅ~ん、そうなんだ。冬になると雪が降る時があるけれど、どうしてなの?』
『それはね、君達が友達と一緒に雪合戦をしたり、雪ダルマを作って遊ぶためだよ。』
『そうだね、みんなで雪合戦や雪ダルマを作れると楽しいね。』