『あっ、トンボの子供のヤゴが居る。僕の名前はロック、ヤゴ君は冷たくないの?』
『ずっと水の中に居るから冷たくないよ。』
『ここは水も空気も綺麗で気持ちがいいね?』
『そうだね、山の上のように寒くもないしね。』
『僕は山の頂上から転がって来たんだけれど、ヤゴ君はどうして山の頂上の事を知っているの?』
『僕は行った事は無いけれど、僕のお父さんとお母さんが言っていたよ。』
『お父さんとお母さんは一緒じゃないの。』
『僕たちトンボは、お母さんが水の中に卵を産んだら飛んで行くから、ヤゴの兄弟だけで暮らすんだよ。』
『寂しくないの?』
『兄弟がいっぱい居るから寂しくないよ。』
『ヤゴ君はいつトンボになるの?』
『来年かな。』
『それまで僕とここに居られるね。』
『トンボになって飛んで行ったみんなも、呼べば遊びに来てくれるよ。』
『では、ヤゴ君、トンボのみんなを呼んで、一緒に遊ぼうよ。』
『じゃ、これからみんなを呼ぶね。』
ヤゴは水の中で短い羽根を震わせた。
そうして水面が震えるのを見たトンボが集まって来た。
『いっぱい来たね。すごい、すごい。』
『この飛んでいる中にお父さんとお母さんも居るよ。』
『こうしてお父さんやお母さんとお話しをしているの?』
『そうだよ、他のトンボともお話しをしているんだよ。』
『それなら寂しくないよね。』
『うん。』
『ここには、ヤゴ君以外は居ないの?』
『沢山居るよ。アメンボやタガメ、そしてゲンゴロウも居るよ。今はみんな出かけているのかな。』
『帰って来たら教えてよ。』
『いいよ。』
『ずっと水の中に居るから冷たくないよ。』
『ここは水も空気も綺麗で気持ちがいいね?』
『そうだね、山の上のように寒くもないしね。』
『僕は山の頂上から転がって来たんだけれど、ヤゴ君はどうして山の頂上の事を知っているの?』
『僕は行った事は無いけれど、僕のお父さんとお母さんが言っていたよ。』
『お父さんとお母さんは一緒じゃないの。』
『僕たちトンボは、お母さんが水の中に卵を産んだら飛んで行くから、ヤゴの兄弟だけで暮らすんだよ。』
『寂しくないの?』
『兄弟がいっぱい居るから寂しくないよ。』
『ヤゴ君はいつトンボになるの?』
『来年かな。』
『それまで僕とここに居られるね。』
『トンボになって飛んで行ったみんなも、呼べば遊びに来てくれるよ。』
『では、ヤゴ君、トンボのみんなを呼んで、一緒に遊ぼうよ。』
『じゃ、これからみんなを呼ぶね。』
ヤゴは水の中で短い羽根を震わせた。
そうして水面が震えるのを見たトンボが集まって来た。
『いっぱい来たね。すごい、すごい。』
『この飛んでいる中にお父さんとお母さんも居るよ。』
『こうしてお父さんやお母さんとお話しをしているの?』
『そうだよ、他のトンボともお話しをしているんだよ。』
『それなら寂しくないよね。』
『うん。』
『ここには、ヤゴ君以外は居ないの?』
『沢山居るよ。アメンボやタガメ、そしてゲンゴロウも居るよ。今はみんな出かけているのかな。』
『帰って来たら教えてよ。』
『いいよ。』