日経ビジネスの2016.06.20 No.18461を、読んでいたら、ソフトバンクグループの報道が飛び込んできました。
企業とは、経営とは、今考えていることを、記録しておきたいと思います。
1.日経ビジネスから
日経ビジネスで、企業統治について「ストップ暴走社長」という特集が組まれています。
・私は「裸の王様」にはならない…暴走は仕組みで止める
・「辞められない」が経営リスクに
と、記事が続いていますが、私が納得できたのは、東レの日覺社長の「欧米流を押し付けるな」という記事でした。
インタビュー記事の中で、下記の記述が本質をついているような気がします。
「そもそも、ガバナンスのあるべき姿は、現場を把握している人が責任を持って、株主の承認を得て経営すること以外にない。…」
「会社は社会の公器。株主はステークホルダーの一つであって、株主だけの利益を追求するのは金融資本主義だ。時価総額だって人気投票の結果でしょう。僕は、企業価値そのものの定義をやり直す必要があると思っています。」
新卒で製造現場を希望されたとか。
就任以来日経平均が1.8倍のところ2.2倍に。
コーポレートガバナンス改革の立役者、伊藤邦雄先生を社外取締役に迎えている点を指摘され、笑い飛ばされている(ごめんなさい)。
2.ソフトバンクグループ
孫社長は、「急にさみしくなった」「現役に欲が出た」「待たせるわけにはいかない」。
米機関投資家からの書簡についての問題解決をリリースした直後。
「ワンマン」辞任の難しさ露呈とメディアは言うが、ここまでの経緯から、ニケシュ・アローラという人を自身と社会におけるかけがえのない人材と考え守ったのではないか?
3.利害関係者について
父が、昨年恩師の山城章先生の学説を日本マネジメント学会で説明したときに、資料作成を手伝った経緯から、先生の学説で私が感じたことを少し。
経営については、よくピラミッド型で表されます。
山城先生の考え方は、包摂すなわち包み込むものとして示されています。
作業の現場を熟知していること、それは経営層であってもということです。
外縁の黒い太い線が利害関係者を表します。
企業は黒い線で囲まれたゴムまりのようなもので、伸びたり膨らんだりするもので、それでも、内円は同じようにあるものだということだと思います。
利害関係者は、下図のように説明されています。
利害関係者は、もちろん株主ではなく、多様な広がりがありますが、私がこの山城先生の図を見て感じ入ったのは、中心にある「経営体自主」という文字です。
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