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「食べるものこと」について街角から感じたこと その1

2017-09-16 17:09:22 | 考える

JR大宮駅の改札を出て、東武アーバンパークライン大宮駅に移動するのに必ず通る場所に、ユナイテッドアローズのアパレルショップがありました。

そこに、一週間前に、AKOMEYA TOKYOが出店しました。

新宿のNEWoManの店を見たとき、時代を映す鏡として、企画能力と出店能力があれば、できておかしくない店だと思いましたが、3店舗目が大宮に出店したことには驚きました。

都心から、時間をかけて、距離を伸ばすように、じわじわ変わってくると感じていたトレンドが、一気に飛んできたように感じました。

アフタヌーンティーのサザビーリーグの店舗業態なので、マーケティングは十分にされているのでしょう。

大宮は、普通の人が少し豊かな自分らしい暮らしをするために消費する町だと思っています。

そこで、この業態が成り立つかどうかのテストマーケティングなのかもしれません。

この、「食べるものこと」の風が変わってきたことについて、私なりに、考えていることを何回かに分けて書いてみたいと思います。

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私は、ファーストキャリアの食品メーカーでリテールサポートの仕事をし、中小企業診断士としては、多様な業種の支援をしていますが、食に関しては、土の中から口に入るまでの業種の経営全般の支援をしています。

ちなみに、大学で勉強したので、管理栄養士ですが、ペーパー資格です。

食べるものの商品開発をお手伝いさせて頂いて、賞が取れたり、売れる商品になったり、ということをいろいろと経験してきましたが、自らトレンドを創るというよりは、トレンドを読み解いて、半歩先の商品作りを手伝い、それがその組織の経営全体に貢献することが私の仕事だと考えています。

ですから、各種媒体や、展示会、そしてなにより街角から感じることを大切にしてきました。

「もの」から「こと」へ、という言葉は新しくて古い言葉です。ものを揃えるという生活から、生活のスタイルの中にものを埋め込む、ことがら消費へと変化する。そう考えて幾多の業態が生まれ消えてきました。

デックス東京ビーチが、20年ほど前に開業したとき、「複合店舗」という名称の、アパレルと食の合体した店舗が軒を連ねていました。地ビールの醸造所とレストランもありました。

現在は、客層に合わせた変化があり、当時の雰囲気はなくなってしまった気がします。

けれども、ここ数年でそのときの風が、洗練されて戻ってきました。

雑貨を取り扱う展示会(ギフトショーやインテリアライフスタイルショー)などでは、消費期限の長い、おしゃれな食品が並んでいます。

そして、それがならぶ店も増えてきました。もちろん、大宮でも。

(余談ですが、地ビールがクラフトビールとなり、ここのところ増えてきていますね。)

さて、そこで、考えてしまうことがあります。

こういった「こと」消費対応型の商品には、需要が増えてきました。

もちろん、商品の原材料や商品そのものの成り立ちがきちんとつたわること、作った人の思いが伝わることが大切なのは言うまでもありません。

ただ、「この市場の大きさはどのくらいなのだろう」、「反復購買をする商品なのだろうか」、「大きな会社が入ってきている市場でどう戦うのか」、と。

風を読み間違えないよう、風を読み間違えてもそれに気づくよう、風を読み間違えても決定的にダメージを受けぬようにしていかなければならないと、勝手に神経をとがらせています。

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※写真は、北陸鉄道の余呉駅で7月に撮った写真です。特急が不通で、各駅停車で差し掛かった時です。特急から見える風景がとても綺麗だったのですが、スピードが速く、シャッターを押すことができずにいました。ビジネスマンが何人もシャッターを押していましたから、そう思っていた人も多かったのかもしれません。今の「食べるものこと」についての関心も、この風景で心が豊かになるのと同じ気持ちから来ているのかもしれません。


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