堤保有つれづれ日記

つれづれに感じること

名も知らぬ花

2011年05月25日 | 日記

 もうすでに花は終わりに近くなっているが、我が家のブロック塀と舗装道路のわずかな隙間に名も知らぬ花がここ何年か続けて咲いている。

 背丈が15センチほどの小さな花である。
 花弁は6枚である。
 中心部が赤く、花弁全体は薄いピンクである。
 最初は、花弁の中心部が全部赤だと思っていた。
 写真を撮って初めて分かったが、赤い部分は6枚の花弁の内下半分の3枚だけである。

 鳥が実を落としたのか、風が運んできたのかわからないが、毎年可憐にけなげに咲いている。
 あまりにかわいいので、移植も考えたが、ブロック塀と舗装道路のほんのわずかな隙間で必死に生きる姿を見ると、その場所が花として生きる最高の場所かとも思いそのままにすることとした。

 もうだいぶ前のことだが、我が家の庭に桜の花びらが落ちていた。
 近所には桜の木はないので不思議に思っていた。
 ところが、よく見ると、家のかげの、隅の方に一本の桜の木があった。
 ソメイヨシノは実をつけないので、山桜の一種であろう。
 これも鳥が運んできたのであろう。
 家を建て替える時、庭が殆どなくなってしまったので、止む無く切ってしまった。
 今から思えば残念である。

 人間も同じで、環境が厳しく、過酷なものであっても、その場で、最善を尽くして生き切ることに価値があるのかもしれない。

 最盛期を過ぎた花の姿を見ながら、一番きれいに咲いていた時の写真を載せた。

 どなたか花の名前が分かりましたら教えてください。