公星ハウジングのハムスターブログ

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狂言の世界へ!

2021-03-19 15:48:21 | 日記
   人間国宝、野村万作が演じる「月見座頭」。
  息子の萬斎・孫の裕基が演じる「業平餅」。
  三世代が出演する「狂言の世界へ」。  
   

   野村萬斎の「月見座頭」「業平餅」約30分の解説後、
  「月見座頭」が始まりました。

   万作がコツコツと(いい響き)杖を突いて登場し、
  名月の夜、虫の音に聞き惚れるている所に、
  やってきた一人の男と意気投合し、歌を詠み、酒宴を楽しみ、
  ほろ酔い気分で2人は機嫌よく別れましたが、
  突然、男が別人をよそおって引き返し、座頭を突き倒し、
  なじり立ち去ります。

   人間の心の底に潜む、善と悪の二面性が盛り込まれた狂言。
  89歳とは思えぬ万作の演技に魅了されました

   「業平餅」
   美男で色男の業平が参詣の途中、餅屋に入るがお足(お金)がなくて食べられない。
  餅屋にお足と言われ、業平が「お足はここにある」と両足を出して笑わせる
  餅屋の娘を娶る代わりに、お餅にありつけた業平でしたが、
  娘の顔を見て「めっちゃブザイク」に驚き
   傘持ちに押し付けるが、ブザイク顔を見て断られる。
  会話のやり取りが面白く笑えた「業平餅」でした。

   狂言は歌舞伎と違い素顔で演じ、舞台は金屏風と、
  丈の低い松の木があるだけで、華やかさはありませんが、
  その分、会話・顔の表情・しぐさ等、身体全体で表現する姿が、
  すごくよく伝わってきた、感動の狂言でした。

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