オストメイトで山賊と海賊・・・銀座のコテコテ周旋屋のよもやま話

去年は100の山を愛し、今年は108の山に恋をする。
夏は太平洋の大波で泳ぎ続け、日本の自然を愛して66年。

地獄に落ちろ!とは、俺の言い草

2022-12-26 11:57:34 | 地球と生きる

 

 昨日も、ネットなどでは名前すら出てこない、人の寄り付かない2000m弱の雪山を三つばかり、獣たちの足跡を追いかけるように、息を切らして登り歩いて来た。

 当然に、人間などいないだろうと思っていたら、先行者の足跡が一人分、残っていた。

 アイゼンやワカンもつけてない、素の登山靴の足跡だった。

 奇妙な、偏屈な人間も俺以外にもいるもんだと感心しながら、そのおっかない足跡が凍り付いているのを確認して、1~2時間くらいが経っていることも解った。

 絶景だった。

 気温も、先週の雪山よりも高く、風もぜんぜん大丈夫で、尾根に乗れば、雪道は不明瞭だったが、快適軽快な雪道散歩に変わっていた。

 車を停めての準備中に、激しい獣臭がしておったが、その後は鹿のぴ~ぴ~だけで、可愛らしい山鳥の飛翔を見るくらいで、タヌキやキツネやウサギや熊公ですら、姿は見れなかった。

 人間が近寄らない山、それは天国と言っても良い。

 三つばかりの雪に覆われた頂を登り降りして、三つ目では恒例の中本の旨辛飯を喰らい、胃袋を熱くしておいて湧きたてのコーヒーを飲んだ。

 林道まで降りる道が雪に覆われて不明になっていたが、先行者が消えたピンクテープに迷い始めていたであろう足跡が、それでも真っすぐに進んで行ってた尾根から、早めに夏道の記憶を頼りに横にそれて下山にかかったが、ズボズボとアイゼンを履いた足は埋もれて行って、楽しい雪遊びになっていた。

 こういう山では、ピンクテープすら無いことが多い。

 関東から北の山々は、毎週毎週、何十年も登っているから、夏道の位置くらいはどこの山でも解っている。

 それよりも、先行者はアイゼンやワカンもつけずに大丈夫だったのか? 心配はあったが、そこで死んでしまったら、本人の準備不足、俺もおなじ立場だからそれ以上の思案は気が散る余計な話だ。

 すぐに雪団子が凍結して、アイゼンにこびりついて高下駄になっていた。

 下りは小まめに落としていかなければ、滑落する。

 そんなことを繰り返しながら汗だくになって雪が凍結した林道まで降りたら、下方の林道を小股でトボトボと片足を引きずるように歩いている登山者が見えた。

 道を間違えた野郎だろうとすぐに解った。

 アッと言う間に追いついて・・・大丈夫か?・・・笑って聞いたら、苦痛に顔を歪めながら・・・なんとか、こうやって車まで戻ります・・・そうか、雪山は修行の場でもあるから、放置して先にスタコラサッサと下山した。

 車に戻り、先行者の車の横につけ、降りて来るのを待っていたら、1時間くらいして、痛々しい歩き方で戻って来た。

 人間は散々に痛い目に遭わなければ、知恵は働かない、そういうことだ。

 他人や社会はナニも手助けにはならない、甘ったれた連中は大自然の中には来るな、獣たちには迷惑なだけ、肝に銘じるべきだ。

 雪山は見通しが良いが、道を間違えると凍り付いた斜面に雪が乗っていたり、落ち葉が乗っていたりして、ズルッと行ったら止まるまでは無駄な抵抗。

 だいたい、ナニが起こったのかは想像がつく。

 笑うしかないが、そうやって死んで行ってる愚かな登山者も、多いんだぜ。

 俺はアイゼンですら、切れた時の予備を担いでいるし、修理用具も担いでいる。

 人間のいない雪山に入るには、それ相応の緊張感も常に持ってはいるさ。

 毎週毎週であっても、当たり前の話。

 ・・・運転できるのか?

 ・・・はい、なんとか帰ります

 

 11日に亡くなった爺様の遺影の横には、初七日先週に登った雪山の写真を飾ってあるが、昨日はもっと素晴らしい絶景の写真を、並べてやった。

 ちっぽけな人間界で、朝から深夜までグダグダメディアに踊らされて消費生活に明け暮れて、競い合ってる猿以下の連中の哀れさが、とことん解るだろうよ。

 こうやって俺は生きているが、借金・負債などビタ一文も無く、悠々と先も読んで準備すら終わっている。

 小さな人間社会で生き抜いて行く方策など、野ウサギの屁みたいなもんだ。

 

 さ、まだまだ利益の上がる契約仕事が残っているから、早朝にバイクを飛ばして店に出て、頑張るべ~よ。

 うだうだ旧習や怠惰な習慣に溺れ切っている大人社会はみな、地獄に落ちろ!だな。

 それが自然界の、健全な淘汰という奴さ。

 



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