コタラの社長日記

スリランカ産ハーブ「コタラヒムブツ」(学術名サラシア・レティキュラータ)を紹介され、世界初のサプリメントを製造!

階段ではありません・・・

2005-08-15 11:21:59 | Weblog
8月12日午後2時頃だったと思います。

玄関に向かってコンクリートを歩いて来る足音が、ピタピタ、ピタピタと近づいてきます。
それから芝生に下りたらしくサワサワサワと芝生を歩く足音に変わり、テラスのコンクリートに上がる音がしました。
先程帰った山口が戻って来たと思い、両肘を突き上半身を起こしました。

声を上げる事が出来ない位驚き、全身総毛立ちました、
網戸に顔と両手の平を付け、こちらを見て微笑んでいる顔は紛れも無くマキです!

同級生で親しかった間柄といえ、彼は死んでしまった人です。
金縛りと言うのでしょうか、全身がコワバッテ動きません、もの凄く怖いという思いだけでした。

彼はニコニコ微笑んでいますが、何も喋りません。
唯ニコニコしているだけでジットこちらを見ています・・・
数秒の事でしょうが、時が止まったかのように長く感じました。
『明日山口と一緒に、お前の墓参りに行く積もりだったんだ』と頭の中で考えた瞬間、彼はスーっと消えました・・・

その後、何が有ったのか分かりません、意識が戻ったのは夜の7時過ぎで、
全身が筋肉痛のような感じで気だるかったのを覚えています。

次の日、山口と二人で花とお線香を用意しお寺に行きました。
彼の墓は直ぐに分かりました、新しい供え物と飾りがして在ったからです。

次の日はお盆の入りです、マキの家族と顔を合わせたくありませんでした。
高校生の時、バイク事故で亡くなった同級生の葬儀に出席した時、
母親が僕達を見る目を思い出したからです。

でもその夜は一人で過ごすのが・・・