♪10円あったら チ~ロルチョコ♪
50年以上前にはテレビCMが流れていたチロルチョコ。
あれは画期的なお菓子だった。
当時田舎では子供が買えるのは駄菓子の類ばかり。
最低単価1円の商品もあった。
これは細切りのちり紙にニッキ味が付いているだけ。
今ならとても食品とは認められない代物だろう。
後は5円10円がメインでそれなりに楽しめた。
そこに普通の菓子屋に10円チョコが殴り込みだ。
驚いたねえ、直ぐに買った。
そして落胆した。
何だよ、中身はヌガーじゃないか。
まあ子供ながらにもインチキだと思ったがそれでもよく買った。
何せ10円だから。
何せ駄菓子じゃないから。
人それぞれの食べ方をしていたようだ。
三つに分かれている部分で噛み切ってチョコとヌガーを同時に味わう派。
私は周りのチョコを先に食べてしまいヌガーは後回し。
そりゃああんなヌガー食べたくないんだよ。
あれが全部チョコならどんなに嬉しいか、でもそれは叶わぬ夢。
小遣いが20円ではどうしようもないのだ。
金持ちなら50円のロッテや明治のチョコが買えるだろうけど貧乏人には無理。
チロルチョコは代用品の立場だった訳だが頻繁に食べていたのは事実である。
本物のチョコが買えるのは遠足の時くらいだったなあ…遠い目