写真・図版参院本会議で民主党・田中直紀副代表の質問を聞く自民党・片山さつき氏

                         =1日午前10時29分、越田省吾撮影

 

 民主党は1日、自民党片山さつき参院議員が御嶽山の噴火に関して自身のツイッターで「民主党政権の事業仕分けで常時監視の対象から御嶽山がはずれた」と投稿したことについて、「全く根拠を欠く」と自民党に抗議文を出した。これに対し、片山氏はツイッターで「事実誤認に基づく発信だった」と陳謝し、投稿を削除した。

 片山氏は9月28日、「長野の某町村長」から聞いた話として、問題になった部分をツイッターに投稿。「この状態では『予知困難』と気象庁も言うだろう」ともつぶやいた。

 これに対し、民主党枝野幸男幹事長が29日に「(御嶽山の)観測強化対象を外したのは2008年の自民党政権だ」と反論事業仕分け火山測候所を議論の対象としたが、「御嶽山の観測体制が弱まるような判断はない」(枝野氏)とし、1日の参院代表質問でも、民主党が片山氏の謝罪と投稿の撤回を要求していた。

 こうした事態を受け、自民党伊達忠一参院幹事長が同日、片山氏を厳重注意し、謝罪、撤回をするよう指示した。(江口達也)