勢力を広げるフランスの右翼・国民戦線(FN)のジャンマリ・ルペン前党首が2日、ユダヤ人虐殺に使われた「ガス室」について、「大戦中のささいなこと」と発言した。検察当局が、人道上の罪にあたる可能性があるとして、予備的な捜査に乗り出した。

 ルペン氏はかねて、同様の発言をして有罪判決を受けたことがある。2日に出たテレビ番組で過去の発言について、「ささいなことというのが真実だと思うし、後悔したこともない」などと述べた。

 これに対しカズヌーブ内相は「耐え難い発言だ」と批判した。検察当局は、人種差別やユダヤ人差別を禁じる法律に触れる可能性があるとみている模様だ。

 FNは、ジャンマリ氏の三女のマリーヌ・ルペン氏が2011年に後継となり、「愛国」や「移民規制」などを掲げつつも「ふつうの政党」のイメージを打ち出し、昨春の欧州議会選では仏第1党に躍進。マリーヌ氏は仏メディアに「まったく同意できない(発言だ)」としたが、同党に「反ユダヤ」のイメージが再び強まれば、17年の大統領選をはじめ今後の選挙戦略に響く可能性がある。(パリ=青田秀樹)


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≪参考≫

日本では、「朝鮮人をガス室に送れ」と叫んでもおとがめなしの異常さ!!