爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

宝くじで建てられた神社

2021-07-07 11:54:48 | 日記
火の国の熊本を代表する景勝地と言えば、雄大な山並みが広がる阿蘇山だ。

その山の麓にある南阿蘇村には、平成になって新しい神社が造営された。

厄祓い、開運祈願のパワースポットと言われる宝来宝来(ほぎほぎ)神社だ。

この神社のご神体は、大きな岩である。

じつはこれこそが、神社が造られる事になったきっかけの岩なのだ。

それは2004(平成16)年の春に、リストラされてお金に困っていた重機の運転手が、ヘリポートを造る為の土地造成を請け負った。

しかし、工事中に大きな岩が重機に当たり、動かなくなってしまった。

仕方なく修理し、再度岩を壊そうとしたら、今度は原因不明の故障で重機が使えなくなってしまったというのだ。

その夜、運転手の夢枕にその岩が現れ、「どうして私を壊そうとするのか」と言ったという。

運転手が「生活するのにお金がいる」と答えると、「それなら宝くじを買い、その当選金の一部で私を掘り出してほしい」と言ったというのだ。

運転手が半信半疑で宝くじを買ってみると、確かに生活するのに困らない程の金額が当たった。

そこで、その話を聞いた友人も、岩を拝んで宝くじを買ったところ高額当選したという。

以来、この岩は「当選岩」と呼ばれる様になり、岩を訪れて宝くじを当てた人の寄付によって、神社が建立されるに至ったのだ。

歴史の浅い神社だけに、興味本位で訪れる人も少なくないが、実際に参拝して3億円の宝くじに当選した人がいるという事実もある。

宝くじを買う前に訪れてみたい場所である。



何でも当たる神社

2021-07-07 01:03:50 | 日記
日本一の歓楽街がある東京・新宿区に、2年に一度に火縄銃の轟音が響き渡る日がある。

新宿区百人町にある皆中(かいちゅう)稲荷神社の例大祭で行われる「鉄砲組百人隊出陣の儀」だ。

鉄砲組百人隊は、江戸幕府が開かれる前年の1602(慶長7)年に将軍を警護する為に作られた部隊で、その名のとおり100人の鉄砲名人によって編成されていた。

皆中稲荷神社はこの鉄砲組百人隊の屋敷があった場所に作られているのだが、そこには「当たり」にまつわる由来がある。

鉄砲組には関西などからも鉄砲の名手が集められていたのだが、中には思うように撃てないと悩む者もいた。

そんな悩める一人の隊員がうつらうつらと居眠りしていたところ、稲荷大明神が夢枕に立ち、「うらぶれた私の宮を探して、米や酒、野菜などのお供え物をすれば、どんな願いでも叶えよう」と告げたという。

そのお告げどおり、隊員が宮を探してお供え物をしたところ、どんなに無理な姿勢でも百発百中で命中するようになったというのだ。

そのうちに他の隊員も稲荷大明神のご利益に気づき、寂しい林の中にあった宮を、百人組の屋敷内に移すことにした。

どんな願いでも叶えてくれる神社として祀られると、いつしか「狙ったとおりに皆当たる」神様として皆中稲荷神社と呼ばれるようになったのだ。

今では、合格祈願や宝くじの当選祈願にお参りする人が多いのは、言うまでもない。