爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

江の島は修験者の聖地

2021-07-18 20:43:02 | 日記
一年を通してサーファーで賑わう江の島海岸の向こうにぽっかりと浮かぶ江の島は、観光スポットとして賑わうだけでなく、その昔は修行の島だった。

島の一番奥に岩屋洞窟があるが、太平洋から打ち付ける波によって、長い時間を掛けて浸食された二つの洞窟は、どちらも奥行きが100m以上あり、かなり深い。

ここでは平安時代に空海や日蓮をはじめ、多くの僧侶が修行した事で知られる。

しかし、それより更に遡った奈良時代に、この岩屋洞窟で初めて修行した人物がいたという。

それは役小角(えんのおづぬ)だ。

役小角は飛鳥時代から奈良時代にかけて生きた呪術者で、山に籠って厳しい修行を行う修験道の祖と言われており、江の島の岩屋洞窟には700(文武天皇4)年ごろに籠っていたという。

日本古来の宗教である修験道は全国各地の霊山を修行の場としていて、深い山で命がけの修行を行う事で、超自然的な能力を得て、人々を救済する事を目的としていた。

深山幽谷に分け入った修験者は、洞窟に修行の場を求める事が多かった。

その為か、江の島の岩屋洞窟は周辺にある霊山の洞窟や、富士山の風穴に繋がっていたなどと言う言い伝えも残っている。

岩屋洞窟の内部は、今では証明や音響で演出されるなど、随分と整備されているので、当時はかもし出していたであろう霊気を感じる事はできない。

太陽の光が届かないこの薄暗い洞窟の中で、僧侶たちが一体何を悟ったのかは、現代人が知る事は出来ないのかも知れない。





日本にあるピラミッド

2021-07-18 12:48:00 | 日記
日本にもピラミッドがある、という驚くべき説をご存じだろうか。

日本のピラミッドだと噂されるものは、全国にいくつか存在するのだが、なかでも可能性が高いと有力視されているのが、秋田県鹿角(かずの)市にある黒又山である。

黒又山は地元で「クロマンタ」と呼ばれる標高280mほどの小さな山なのだが、その形があまりにも綺麗な三角形をしている。

この黒又山の表面には樹木がうっそうと生い茂り、一見すると自然に出来た山の様に見える。

しかし、学術調査の結果で、山麓から山頂への地中に階段式のビラミッド構造が隠されている可能性が指摘されているのだ。

また、古くからの愛称であるクロマンタの由来にしても「神の山」という意味のアイヌ語が語源になっているとも言われている。

しかも、黒又山ピラミッド説の信憑性を高めているのが、黒又山の南西にある「大湯環状列石」と呼ばれる縄文時代後期の遺跡だ。

これは日本でも最大規模の配石遺跡で、いわゆるストーンサークルである。

川原石が同心円状に整然と並べられ、何らかの祭祀目的で造られたものと見られている。

その中に「日時計状組石」と呼ばれる直立する立石を中心に石を放射線状に配置した遺構があるのだが、じつは黒又山の山頂にもこれと酷似した立石が見つかっているのである。

今のところ、黒又山と大湯環状列石の関連性は学術的には明らかにされていない。

だが、黒又山が祭祀目的の人工的な巨石建造物だとしても、何ら不思議ではないのだ。