爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

「努力」を見直してみる

2021-12-01 07:57:45 | 日記
ああしよう、こうしよう、ああしたい、こうしたい…。

ふと沸いてくる思いによって、人生の方向が決まる。

そして人生は、自分の思い通りになったり、ならなかったする。

苦しみが起こるのは、思い通りに行かなかった時だ。

「ああ、面白くもない。どうして俺の人生は思った通りに行かないんだ」と、プッツンしてしまう。

いかに努力を重ねても、自分の思う通りに行かないのは、色んな原因があるであろうが、その最大の原因は何と言っても仁の心、人を深く愛し思いやる心を、しっかりと持っているかによる。

いくら努力をしても、それだけではなかなか思いが叶えられるモノではない。

人間の努力と言うものは、宇宙から見れば小さなモノなのだ。

宇宙は利己的な人には、あまり力を貸してくれない。

人の為を思う仁の心を実践する人に、絶大なる応援をする。

一口に人間的な努力というのは、ほとんどは自分の為だけの努力だろう。

「ミスや失敗をしてはいけない」「真面目にやる事が一番だ」「もっと几帳面にやるべきだ」「グズグズするな、能率的にもっと速くやれ」…と先生や上司に言われて頑張ってきたが、それらの努力は人との競争に勝って、自分だけがいい生活をする為のモノだった。

「仁に処(お)らずんば、焉(いずく)んぞ知たるを得ん」と孔子は言う。

宇宙や自然の生き方は「共生」である。

自分だけではなく、みんなで仲良く思いやって生きてこそ、真に幸福になる知恵を自慢できるのだ…と。