爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

流れに身を任せてみる

2021-12-02 11:34:51 | 日記
人は自分の場所が無くては、生きて行けない。

人には人の適当な生きる場所が、必要なのだ。

人は海の上で生活出来ない。

氷山の上でも生活出来ない。

崖っぷちでも生活出来ない。

人は何千年も掛けて、人に一番適当な住む場所を探して、今日の様な素晴らしい文化の溢れる、住む場所を造成してきてくれた。

人が生きる場所は、ある程度自分の意志で決める事が出来る。

都会に住めるし、田舎にも住める。

なかなか自分の希望通りには行かなくても、それなりに何とか適当な場所に住める。

ところが「時なるかな、時なるかな」で、時の流れ、時代の流れというモノは、どうにも自分の思う通りには流れて行かない。

いかに正しい理屈を付けても、時の流れを変えようとしても、びくともせず赴くままに流れて行く。

人が生きるのに、もう一つ大切な事は「時の流れ」に溺れないで生きて行くという事なのだ。

ある日、孔子が弟子たちと山を歩いていた時の事だ。

二匹のキジが落葉をかいて、盛んに餌を探していた。

一行が近づくや、パッと飛び上がって、しばらく天空を舞っていたが、やがて木に止まった。

その時、孔子が弟子たちに「ああ、鳥たちは時を得たものだなあ。その時、その時にピタッと合わせて、臨機応変に行動しているなあ」…と。

大きな川が右へ流れて行こうとしているのに、一、二滴の水がいくら正論をぶっても無理だ。

流れに合わせて臨機応変に、泳いで行くしかない。