爺さんが伝えたいこと

寡黙に生きて来た爺さんが、一つの言葉ででも若い人達の役に立つならば、幸いです。

弱くても構わない

2021-12-25 20:28:09 | 日記
大人しい人、優しい人、素直な人、人として、執るべき態度を執っている人たちが、実は痛み悩んでいるのが、現代社会の特徴である。

今日では、わがままに、勝手に言いたい事を、大声で言い振らして、人を責め非難する人の方が、大手を振っている様だ。

彼らは、自分の利益に都合よく行動する様に、がんがんプレッシャー掛けて、貴方を支配しようとしている。

大人しく、優しく、素直な人は、その横暴な要求を、嫌々受けながら、不平不満の中で、すっかり自信を失っている。

と言って、その支配を受けなくては、上手く生きては行けない。

孔子は「君子は憂えず離れず」と言っている。

大人しく、優しく、素直な人は、そんな時には自信を失って、落ち込んだり、嘆いたり、逃げ出そうとしたりしてはいけない。

どんな時も、恐れおののいてはいけないのだ。

「弱能(よ)く強に勝つ」

これは「十八史略」にある名言である。

弱いものが、いつかは勝つのだ。

大人しく、優しく、素直な人が、いつかは物凄い自信を着けて、安定した存在となるのだ。

柳の枝は、フラフラしてまったく自信無さそうに、台風に吹き荒らされているが、折れる事はない。

でも勢力盛んな大木は、台風に当たると枝が折れ、根っ子まで倒される。

横暴な態度で貴方に恐怖を与える人がいたら、「ああ、この人は台風に当たったら、倒れてしまう気の毒な人だ」と、同情し思いやれば、貴方のストレスは無くなるだろう。