新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

チュウヒに睨まれる

2015-02-14 04:36:15 | タカ科
 チュウヒ 学名・Circus spilonotus 英名・Eastern Marsh Harrier

 チュウヒが,翼をV字形に保ちながら私の方に滑翔してきます.下方を見ながら獲物を探しています.まだ私に気付いていないようです.どんどん接近してきます.気付きました.ファインダー越しに目と目が合います.私を睨んでいます.背中がゾクッとします.チュウヒは,私を睨みながら身を翻して潟の中央へと去って行きました.
 チュウヒは,羽色などに個体差が多く,私の今の知識では性,年齢の識別はお手上げです.幼鳥かそうでないかぐらいしか判りません.タカの仲間では,比較的目にする機会の多い鳥です.当然,写真も多く撮っています.この記事を書くに当たって色々な図鑑も参照しました.しかし,確実にこれだという確信を持てませんでした.この個体も,虹彩の色から若鳥だろうという感触を得ただけです.このような稚拙なブログですが,訪問し,見ていただける方がいらっしゃる限り,記事には責任を持ちたいと思っています.せっかく,モデルになってもらったチュウヒには,御免なさいです.チュウヒさん,勉強するので,もっともっと仲良くしてくださ~い.お願いしま~す.

チュウヒ 若鳥? 成鳥は,虹彩の色がもっとはっきりした黄色に見えるのかな. 
撮影日時 2015.02.07 撮影場所 新潟県新潟市・福島潟


チュウヒ 若鳥? 翼をもっと下げてくれたら,背面が見えたのに.少し見える翼の肩部分に灰色味が有るような,無いような.
撮影日時 2015.02.07 撮影場所 新潟県新潟市・福島潟


チュウヒ 若鳥? 翼の下面,初列,次列風切の横班が見えます.
撮影日時 2015.02.07 撮影場所 新潟県新潟市・福島潟


チュウヒ 若鳥? 雄・成鳥の可能性もあるのかな.
撮影日時 2015.02.07 撮影場所 新潟県新潟市・福島潟

福島潟で探鳥

2015-02-13 11:40:05 | 新潟の探鳥地
 2015年2月7日,福島潟で探鳥

 夕方のテレビで,翌日の天気が晴れの予報だと本当に悩みます.どこに行こうか.行きたいところは沢山あります.この時期だと,あそこにはあの鳥が来ているかもしれない.あそこにはあの鳥がいるかもしれない.でもみんな「かもしれない」であり,結局は,運と根気なんですね.悩んだ末に新潟市北区の福島潟に行くことに決めました.
 久しぶりの福島潟.天気は上々でした.雪もところどころに残っているだけ,歩き回るのに支障は感じられません.まず,前回(2015.01.12),ベニヒワを観察したハンノキの林へ.鳴き声は聞こえず,姿も見えませんでした.こんなことはよくあることです.休憩施設・「潟来亭」の脇を歩いて福島潟の水面が見通せる場所まで来てビックリ.カモたちの姿が見えません.潟船に乗った漁師さんが刺し網を入れていました.こんなこともよくあることです.潟のそばを歩いて自然観察施設・「雁晴れ舎」に.屋上の展望台に上ると,福島潟が一望できます.ここでしばらく観察,ワシ・タカ類やほかの鳥たちの動きを見て一日の予定を立てるのです.

潟の中の枯れ木で休息するカワウたち.後に見えるのが自然観察施設・「雁晴れ舎」です.


水面に浮かぶカンムリカイツブリ.後の固体は,頬の飾り羽が伸び始めているようです.


カンムリカイツブリが伸びをしました.まるでプロペラのような弁足が見えました.


雪山をバックにしてカモメが飛んでいました.


チュウヒが葦原に降りていました.


オカヨシガモの小さな群れにも会いました.


 この日撮影した鳥たちは,「チュウヒ 羽ばたき飛翔」(2015.02.13),「タゲリ」(2015.01.12)と題して投稿してあります.明日は,超接近してきたチュウヒを投稿する予定です.

 観察された鳥種は,次のとおりでした.
 ヒシクイ(亜種・オオヒシクイ),マガン,コハクチョウ,オオハクチョウ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,マガモ,カルガモ,オナガガモ,トモエガモ,コガモ,ミコアイサ,カワアイサ,カイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,アオサギ,ダイサギ(亜種・ダイサギ),オオバン,タゲリ,カモメ,セグロカモメ,ミサゴ,トビ,チュウヒ,ノスリ,ケアシノスリ,カワセミ,アカゲラ,ハヤブサ(籠抜けと見られる亜種・オオハヤブサ),モズ,ハシボソガラス,ハシブトガラス,シジュウカラ,ヒヨドリ,ムクドリ,ツグミ,スズメ,ハクセキレイ

 福島潟へ探鳥に訪れる方に,「水の公園福島潟公式サイト」をお勧めします.「自然情報」「散策マップ」「交通アクセス」などの情報が満載です. 

 

チュウヒ 羽ばたき飛翔

2015-02-13 04:56:23 | タカ科
 チュウヒ 学名・Circus spilonotus 英名・Eastern Marsh Harrier

 チュウヒは,広い葦原の上空を飛び回りながら獲物を探します.いつもは葦原の上,遠くに飛んでいる姿を眺めることが多いのですが,時に近くまで来ることがあります.チュウヒの飛び方は,羽ばたきと翼を浅いV字形に保った滑翔を繰り返します.いつも低空を飛んでいる印象が強いのですが,遠くへ移動する時には,旋回をしながら見えなくなるほど上昇し,その後で滑翔してゆくこともあります.
 遠くで,チュウヒが飛んでいました.私のいる近くに飛んできそうです.待っていると,ゆっくりとした羽ばたきで真横に飛んでゆきました.この時は,目と目が合うような超接近はしてくれませんでした.
 今回,投稿するのは,今年(2015)の2月7日,新潟市北区の福島潟で撮影した羽ばたき飛翔をするチュウヒの連続写真です.

チュウヒ 若鳥.翼の下面,初列と次列に横斑が見えません.


チュウヒ 若鳥.虹彩が暗色です.


チュウヒ 若鳥.


チュウヒ 若鳥.翼の上面に淡色の羽縁が見られます.


チュウヒ 若鳥.

タゲリ 

2015-02-12 04:47:43 | チドリ科
 タゲリ 学名・Vanellus vanellus 英名・Northern Lapwing

 青空をバックにタゲリが飛んで来ました.それもだんだんと近寄って来ます.白と黒のコントラストが本当に美しい.タゲリは,チドリの仲間ですが翼の幅が広く,フワッ,フワッという感じで飛びます.「ミュー」という猫のような鳴き声も特徴的です.

タゲリ 第1回冬羽.腹部と翼の半分が白く,翼の先端にも白い部分があります.
撮影日時 2015.02.07 撮影場所 新潟県新潟市・福島潟


タゲリ 第1回冬羽.上面は,緑色をしています.(上と同一個体です)
撮影日時 2015.02.07 撮影場所 新潟県新潟市・福島潟


タゲリ 第1回冬羽.上の2枚の写真では,第1回冬羽の特徴がよく見えないので,同じ個体の別の写真を大きくトリミングしました.(上の写真も当然トリミングしてあります).これだと背面の羽毛のバフ色の羽縁がよく見えますね.成鳥の背には,淡色の羽縁がほとんど無いそうです.
撮影日時 2015.02.07 撮影場所 新潟県新潟市・福島潟


タゲリの群れ.この日は,100羽ほどの群れを見ることができました.
撮影日時 2015.02.07 撮影場所 新潟県新潟市・福島潟

アカゲラ

2015-02-11 03:20:41 | キツツキ科
 アカゲラ 学名・Dendrocopos major 英名・Great Spotted Woodpecker

 畑に囲まれた小さな松林から「コツ,コツ」と木をたたく音が聞こえます.そっと覗くと,アカゲラの雌が枯れかけたマツの幹にとまり,一生懸命に突っついています.いつもなら直ぐに逃げられてしまうのですが,この時ばかりは逃げ出すことがありませんでした.音を立てないように,なるべく動く姿を見せないように,木の隙間からレンズを向けました.

アカゲラ 雌.木にとまる時は,両足と硬い尾羽でしっかりと体を支えています.
撮影日時 2015.02.03 撮影場所 新潟県新潟市


アカゲラ 雌.嘴を力いっぱい幹に打ち付けます.アカゲラの嘴は,先端がノミのように鋭く尖り,幹に穴を開けることができます.
撮影日時 2015.02.03 撮影場所 新潟県新潟市


アカゲラ 雌.嘴で樹皮をめくります.樹皮の裏側には,クモの巣のような白いものが見えます.アカゲラは,これを狙っていたのでしょうか.残念ながら,アカゲラがこのクモの巣状のものを食べたのは確認できませんでした.
撮影日時 2015.02.03 撮影場所 新潟県新潟市


アカゲラ 雌.幹を突く合間に周囲を見回します.警戒は決して怠らないのです.
撮影日時 2015.02.03 撮影場所 新潟県新潟市


アカゲラ 雌.幹を回り,背中を見せてくれました.アカゲラの雄には後頭部に赤い斑があるのですが,雌にはそれが無く,一様に黒色をしています.足指でしっかりと幹をつかんでいるのが見えますか.キツツキの仲間の足指は,前に2本,後に2本となっています.対趾足といいます.
撮影日時 2015.02.03 撮影場所 新潟県新潟市


 

怪我をしたホオジロガモの幼鳥 その後1

2015-02-10 15:48:23 | カモ科
 ホオジロガモ 学名・Bucephala clangula 英名・Common Goldeneye

 1月22日,当ブログで怪我をしたホオジロガモの幼鳥について投稿しました.その後も気になっていたので2月3日,そのホオジロガモの幼鳥がいた漁港に行ってきました.怪我から回復した様子は見られませんでしたが,一応元気でした.砂浜から数メートル離れた浅瀬で,潜水を繰り返していました.撮影が長引き,餌捕りに支障をきたすと怪我の回復に影響するかもしれません.回復を願いつつその場を離れました.

ホオジロガモ 雄・幼鳥.
撮影日時 2015.02.03 撮影場所 新潟県新潟市

ハジロカイツブリ 魚を丸呑み

2015-02-10 11:27:06 | カイツブリ科
 ハジロカイツブリ 学名・Podiceps nigricollis 英名・Black-necked Grebe

 ハジロカイツブリ・シリーズの最終回は,捕まえた魚を丸呑みにするシーンです.魚は,まだ生きています.逃げようとして必死にあがきます.ハジロカイツブリは,それを頭から丸呑みにしてゆきます.生きるということは,すさまじいものです.
 ハジロカイツブリが魚を捕まえ,浮いてきてから撮影を始めたのですが,すべて呑み終えるまでに相当の時間がかかったと感じていました.写真を整理すると,最初の撮影から呑み終えるまでの時間は,28秒でした.その間,連写し続けた私の指と腕は,少し震えるほど緊張していました.
 写真は,すべて2月2日,新潟県新潟市で撮影した一連の行動をピックアップし,時系列で並べました.

ハジロカイツブリが魚を捕まえて浮いてきました.いつも魚の頭を嘴でくわえています.捕まえる時に頭をくわえるのでしょうか.それとも水中で頭にくわえ直すのでしょうか.


生きている魚は,体をよじって必死に逃げようとします.


ハジロカイツブリは,決して逃そうとはしません.


頭まで呑み込みました.


ここで,一気に飲み込むかと思いましたが.


魚は,まだ抵抗を続け,ハジロカイツブリは,姿勢を変えながら呑み込もうとします.


魚の頭が少し外に出たような.しかし,魚の抵抗はここまででした.


ハジロカイツブリは,ぐっと呑み込みました.ここからは一気でした.


首を伸ばし,頭を上にして呑み込みます.


すべて呑み終えたハジロカイツブリは,嘴を水につけて洗うような仕草をしました.

ハジロカイツブリ 魚を捕る

2015-02-09 16:39:56 | カイツブリ科
 ハジロカイツブリ 学名・Podiceps nigricollis 英名・Black-necked Grebe

 ハジロカイツブリは,魚捕りの名手です.しかし,潜れば必ず魚が捕れるわけではありません.数回に1回,成功すればよいほうでしょう.撮影時間は約1時間でしたが,魚を捕って浮き上がってきたのは3回でした.
 今回は,うまく魚を捕ることができました.それも大きな魚でした.

ハジロカイツブリ 冬羽.潜水直前です.潜る前に魚に狙いをつけているのでしょうか.
撮影日時 2015.02.02 撮影場所 新潟県新潟市 (以下同日,同所での撮影です)


ハジロカイツブリ 冬羽.潜ります.魚を発見したようです.


ハジロカイツブリ 冬羽.今度は,うまく魚を捕れるでしょうか.


ハジロカイツブリ 冬羽.


ハジロカイツブリ 冬羽.


ハジロカイツブリ 冬羽.魚をくわえて浮き上がりました.体が水中に消えてから,17秒後でした.

ハジロカイツブリ 潜る

2015-02-09 08:56:44 | カイツブリ科
 ハジロカイツブリ 学名・Podiceps nigricollis 英名・Black-necked Grebe 

 ハジロカイツブリは,潜水が得意です.水中で魚を捕って食べます.動き始めてから体全体が水中に隠れるまで1秒もかかりません.何時潜るかもわかりません.潜りそうだなと感じたら,カメラのシャッターを押し,連写です.後は,神様頼みです.そんな連写で撮影した潜水シーンです.果たして,神様に願いが届いたでしょうか?

ハジロカイツブリ 冬羽,潜水.水中で首を伸ばしているのが見えましたか.
撮影日時 2015.02.02 撮影場所 新潟県新潟市 (以下,同日同所で撮影)


ハジロカイツブリ 冬羽.潜る直前.


ハジロカイツブリ 冬羽.飛び上がるようにして頭から水中に入ります.


ハジロカイツブリ 冬羽.もう,お尻しか見えません.


ハジロカイツブリ 冬羽.完全に水中に.

(以上4枚連写)

ハジロカイツブリ 冬羽.潜る直前.


ハジロカイツブリ 冬羽.頭から水中へ.


ハジロカイツブリ 冬羽.弁足が見えます.


ハジロカイツブリ 冬羽.翼は,閉じています.ペンギンの仲間は,翼を使って水中を飛ぶように泳ぐのですが,カイツブリの仲間は,鰭のついた足指,弁足を使って水中を泳ぎます。

(以上4枚連写)


小形シロカモメ 第4回冬羽 威嚇

2015-02-09 06:24:04 | カモメ科
 シロカモメ 学名・Larus hyperboreus 英名・Glaucous Gull

 小形シロカモメ・第4回冬羽シリーズの最終回です.
 カモメたちは,漁港の船着場で漁船が帰って来るのを待っています.捨てられる魚を虎視眈々と狙っているのです.当然,待つ場所にも良し悪しがあることでしょう.小形シロカモメは,船着場の街灯が好きで,よくその上にとまっていました.その小形シロカモメの背後からオオセグロカモメ・第1回冬羽?が迫ります.オオセグロカモメは,「どけ,どけ,そこは俺様の場所だ」と言わんばかりに,もの凄い形相で怒鳴ります.(実を言うと,この時は連写に夢中で鳴き声は耳に入っていませんでした).小形シロカモメも首を伸ばし,翼を広げて怒鳴り返します.そして,堂々と指定席を守り通したのでした.その一部始終をご覧ください.写真はすべて,2015年1月26日,新潟県長岡市で撮影したものです.

小形シロカモメの背後に迫る黒い影.


まだ,気付いていないようです.


「どけー」と黒い影の怒鳴り声.小型シロカモメが気付き,振り返ります.


「どけー」と黒い影.「来るんじゃねー」と小形シロカモメ.


「ぶっ殺されたいのかー」と黒い影.「なにおー」と小形シロカモメ.


「うりゃー」と叫ぶ黒い影.「ぬおー」と応戦する小形シロカモメ.


「ぐおー」と黒い影.「どりゃー」と小形シロカモメ.


「ぎゃおー」と黒い影.「きえー」と渾身の迫力で叫ぶ小形シロカモメ.


黒い影は去って行き,翼を収める小形シロカモメ.