新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

ミユビシギ 夏羽に換羽中

2015-04-21 05:41:25 | シギ科
 ミユビシギ 学名・Calidris alba 英名・Sanderling

 荒れる日本海の砂浜で,白い塊となって暴風を避けていたミユビシギたち.桜が春風に舞うこの時期,少しづつ夏羽に衣替えを始めました.繁殖地への長い旅を前に,食欲も旺盛です.これからどんどん赤みを増してゆきます.
 4月も半ばを過ぎました.シギ・チドリたちの渡りの時期が到来します.今年も多くのシギ・チドリたちと出会えることでしょう.胸が高鳴ります.

ミユビシギ 夏羽に換羽中.
撮影日時 2015.04.18 撮影場所 新潟県新潟市


ミユビシギ 夏羽に換羽中.
撮影日時 2015.04.18 撮影場所 新潟県新潟市


ミユビシギ 夏羽に換羽中.
撮影日時 2015.04.18 撮影場所 新潟県新潟市


ミユビシギの食痕.これは,ミユビシギたちが餌を食べた痕です.
撮影日時 2015.04.18 撮影場所 新潟県新潟市


ミユビシギの食痕.
撮影日時 2015.04.18 撮影場所 新潟県新潟市





ワシカモメ 第4回夏羽 青森にて

2015-04-20 05:28:01 | カモメ科
 ワシカモメ 学名・Larus glaucescens 英名・Glaucous-winged Gull

 青森では,ワシカモメの第4回夏羽にも出会うことができました.ほとんど成鳥夏羽に近いのですが,嘴に黒斑があります.飛ぶと尾に灰褐色の斑が残っているのが分かります.
 青森では,色々な鳥たちを観察することができました.吹雪に襲われたり,強風にあおられたり,雨にたたかれたりしましたが,穏やかな春の日差しに包まれた日もあったのです.出稼ぎアルバイトも一段落しました.青森で出会ったコクガン,ハシジロアビ,オオハム,ワシカモメ,シロカモメ,ビロードキンクロ,ミミカイツブリ,マヒワ,ベニヒワなど,たくさんの鳥たちもやがて思い出の中へと遠ざかってゆくことでしょう.
 明日,日本海の粟島に渡ります.鳥たちとの出会いを求める2泊3日の旅です.準備はできています.果たして女神は微笑んでくれるでしょうか.(ちなみに,青森では女神は微笑まず,笑い飛ばしてくれました)

ワシカモメ 第4回夏羽.
撮影日時 2015.04.14 撮影場所 青森県


ワシカモメ 第4回夏羽.
撮影日時 2015.04.14 撮影場所 青森県


ワシカモメ 第4回夏羽.
撮影日時 2015.04.14 撮影場所 青森県


ワシカモメ 第4回夏羽.
撮影日時 2015.04.14 撮影場所 青森県


ワシカモメ 第4回夏羽.
撮影日時 2015.04.14 撮影場所 青森県

シロカモメ 第1回冬羽 青森にて

2015-04-19 06:41:35 | カモメ科
 シロカモメ 学名・Larus hyperboreus 英名・Glaucous Gull 

 青森では,シロカモメの第1回冬羽と出会うことができました.あいにくの曇り空で,その白い翼が背景の雲に溶け込んでしまいました.シロカモメの魅力を十分にご紹介できない未熟さを思い知らされたのでした.
 青森では,海を見ながら雨に打たれていました.遠い地平線を見て,柄にもなく,少し感傷の気分に引き込まれてしまい,「雲の涙が目に沁みる」などと口走り,笑われてしまいました.
 シロカモメ 第1回冬羽の特徴は,つぶらな黒い目です.第2回冬羽になると虹彩の色が淡色になるそうです.(きっと,雲の涙が目に入り,色が変わっていくのでしょう.青森の海を見てちょっとだけロマンチックになった僕は,そんな妄想をしてしまいました)

シロカモメ 第1回冬羽.暗色の虹彩が第1回冬羽の特徴です.嘴先端の黒と嘴基部のピンクがはっきりと分かれます.
撮影日時 2015.04.14 撮影場所 青森県


シロカモメ 第1回冬羽.
撮影日時 2015.04.14 撮影場所 青森県


シロカモメ 第1回冬羽.
撮影日時 2015.01.14 撮影場所 青森県


シロカモメ 第1回冬羽.
撮影日時 2015.04.14 撮影場所 青森県


シロカモメ 第1回冬羽.
撮影日時 2015.04.14 撮影場所 青森県

新潟の探鳥地 粟島  2013年の2  

2015-04-08 04:47:50 | 新潟の探鳥地
 「新潟の探鳥地 粟島 2013年の1」の続編です.

キマユホオジロ 学名・Emberiza chrysophrys 英名・Yellow-browed Bunting
キマユホオジロは,1981年5月に粟島で観察したのが初めてで,その時から実に32年ぶりの出会いでした.
撮影日時 2013.05.10


シロハラホオジロ 学名・Emberiza tristrami 英名・Trisram's Bunting
シロハラホオジロは,初めての撮影でした.畑に捨てられたゴミの山のそばで,草の種子をついばんでいたのですが,ゴミの写り込みを避けるのに苦労しました.
撮影日時 2013.05.10


マミジロタヒバリ 学名・Anthus richardi 英名・Richrd's Pipit
マミジロタヒバリは,以前,新潟市でそれらしい姿を見,鳴き声も聞いたのですが確認できませんでした.この年の粟島でもそれらしい姿を見,声も聞いたのですが,どうしても識別可能な写真が撮れませんでした.当初,2泊3日の予定で島に渡ったのですが,この鳥のために1泊延長しました.写真としては見苦しいものですが,私としては,執念が実った思い出深いものです.
撮影日時 2013.05.12


マミジロタヒバリ


マミジロタヒバリ


ムネアカタヒバリ 学名・Anthus cervinus 英名・Red-Throated Pipit
ムネアカタヒバリは,数十年前に粟島で夏羽の写真を撮影しています.この時期,ムネアカタヒバリは夏羽に変わっているものだとの思い込みにとらわれ,ムネアカタヒバリと識別するのに時間がかかりました.本当に思い込みは危険です.
撮影日時 2013.05.11


 これらの写真は,撮影当時,よく撮れたと満足したものでした.(良くではなく,能くということです).しかし,何回か見直すうちに,ああすればよかった,こうすればもっとよかったと,後悔の念が湧き上がってきます.その時は,その時にできる最大の努力をしたつもりなのですが,本当にその鳥を撮ったといえるのはまだまだ先のことになりそうです.少しでも無念の思いが残らないよう,今年の粟島に望むつもりです.鳥さんたち,お願いですから私のわがままを少しでよいので聞き届けてください.できれば,いっぱい,いっぱい,聞いてください.
 明日からまた,青森へ出稼ぎアルバイトです.ブログの更新はしばらくお休みします.青森でよい出会いがあったら,帰宅後にご紹介します.

新潟の探鳥地 粟島 2013年の1

2015-04-07 11:16:42 | 新潟の探鳥地
 粟島は,日本海に浮かぶ島で野鳥たちの渡りの一大中継地です.2013年,2014年と渡島して野鳥の観察をしてきましたが,「今年も行くぞ」と気合が入ってきました.そこで,過去に観察,撮影できた野鳥たちを整理し,今年の目標を立てようと考えています.
 2013年は,連休後の5月9日に渡島しました.この年は,多くの鳥たちを観察できました.2回に分けてご紹介したいと思います.

カラアカハラ 学名・Turdus hortulorum 英名・Grey-backed Thrush
カラアカハラは,初めて観察できた鳥です.細い農道から飛び立ち,暗い林の中に逃げ込みました.とっさにレンズを向けましたが,撮れたのはこれのみでした.
撮影日時 2013.05.09


オジロビタキ 学名・Fcedula albicilla 英名・Taiga Flycatcher
オジロビタキも初めて観察できた鳥でした.林縁の畑で盛んに虫を追っていました.小さくて可愛い鳥でした.翌日,同じ場所に行ったのですが,姿を見せてはくれませんでした.
撮影日時 2013.05.09


オジロビタキ


オジロビタキ


オジロビタキ


ツメナガセキレイ(亜種・マミジロツメナガセキレイ) 学名・Motacilla flava simillma 英名・Yellow Wagtall
マミジロツメナガセキレイも初めて見ることができた鳥です.ツメナガセキレイは,黒い足,キセキレイとは間違わないぞと,頭に叩き込んでいたのですが,実際に出会ってみると絶対に間違いっこないほど綺麗でスマートな鳥でした.名前の由来である長い爪も撮影できました,
撮影日時 2013.05.09


マミジロツメナガセキレイ


クロツグミ 学名・Turdus cardis 英名・Grey Thrush
クロツグミは,雌しか撮影できませんでした.
撮影日時 2013.05.10


アマサギ 学名・Bubulcus ibis 英名・Cattle Egret
アマサギが新潟県で初めて記録されたのは,1969年5月の粟島でした.
撮影日時 2013.05.10


シメ 学名・Coccothraustes coccothraustes 英名・Hawfinch
シメは,島のあちこちで観察できました.


ツグミ(亜種・ハチジョウツグミ) 学名・Turdus naumanni naumanni 英名・Dusky Thrush
ハチジョウツグミは,牧平の畑で観察できました.
撮影日時 2013.05.10 


カッコウ 学名・Cuculus canorus 英名・Common Cuckoo
見た瞬間,カッコウと分かったのですが,「もしかしたら○○カッコウ?」などという妄想が頭の中を駆け巡ったのでした.
撮影日時 2013.05.10


オオセグロカモメ×ワシカモメ ? 青森にて 2

2015-04-06 21:05:41 | カモメ科
 オオセグロカモメ 学名・Larus schistisagus 英名・Slaty-backed Gull × ワシカモメ 学名・Larus glaucescens 英名・Glaucous-winged Gull ?

 青森では,3月25日にオオセグロカモメ×ワシカモメ?として投稿したカモメと再会することができました.観察時間が短く,数枚の写真しか撮ることができませんでした.しかし,飛び立つときに後姿ですが翼を広げた背面を見ることができました.同じく3月24日にワシカモメの第3回冬羽としてご紹介した個体とも再会できました.このワシカモメも撮影できましたので,比較画像として掲載します.
 青森県では,新潟と比較してワシカモメが普通に観察されます.ワシカモメの性別,年齢はおろか,個体差まで勉強できそうです.今回,アルバイトで青森を訪問することができたのはよい機会でした.しかし,青森は遠すぎます,カモメを観察するために通うことはできそうにありません.青森在住の皆さん,カモメは面白いですよ!

オオセグロカモメ×ワシカモメ? 第3回夏羽.前回は,第3回冬羽としましたが,頭部がほとんど白くなっており,第3回夏羽とするほうが妥当のようです.やはり,初列風切は,背よりも明らかに濃色に見えます.
撮影日時 2015.03.29 撮影場所 青森県


オオセグロカモメ×ワシカモメ? 第3回夏羽.尾の先端には,ワシカモメよりも濃い色の帯があります.P10,初列風切の一番外側の羽の先端に白い班が見えます.
撮影日時 2015.03.29 撮影場所 青森県


ワシカモメ 第3回冬羽.初列風切の色は,背の色とほとんど同じに見えます.オオセグロカモメ×ワシカモメ?よりも目が大きく見えます.
撮影日時 2015.03.29 撮影場所 青森県


ワシカモメ 第3回冬羽.オオセグロカモメ×ワシカモメ?よりも尾の先端の帯が淡色に見えます.P10,初列風切の一番外側の羽の先端には班は見られません.
撮影日時 2015.03.29 撮影場所 青森県

オオハム 青森にて

2015-04-05 08:13:16 | アビ科
 オオハム 学名・Gavia arctica 英名・Blkck-throated Diver

 青森では,オオハムとシロエリオオハムを観察できましたが,アビの姿は見ることができませんでした.オオハムは,遠くでしたが何とかその姿を撮影することができました.
 2羽のオオハムを観察していて,オオハムとカモメたちのある関係に気づきました.オオハムが魚を追って潜水を開始すると,カモメたちが群がってその周囲を飛び始めたのです.そしてカモメたちは,次々と海面に急降下してゆきました.カモメたちは,オオハムに追われて水面近くに浮いてきた魚を狙っていたのです.カモメたちを見ていると,潜水したオオハムがどこに浮かび上がるかの目安にできました.
 かって,瀬戸内海ではアビ類が潜水して魚を捕食する習性を利用して,「鳥持網代」(とりもちあじろ)という漁法が行われていたということです.冬期,水温が下がるとタイやスズキは海底で静かにしており漁にならないが,アビ類が潜水して小魚を追うと小魚は海底に逃げ,それを目にしたタイやスズキの活性が上がり,漁師がそれを釣り上げるという漁法です.その頃,瀬戸内海には数万羽のアビ類が渡来していたということですから,おこぼれに預かる漁師さんやカモメたちも多かったことでしょう.(アビ類について興味をお持ちの方には,百瀬淳子著「アビ鳥と人の文化誌」信山社出版,1995をお勧めします).

オオハム 冬羽.
撮影日時 2015.03.30 撮影場所 青森県


オオハム 冬羽.上を飛ぶのはウミネコです.
撮影日時 2015.03.30 撮影場所 青森県


オオハム 冬羽.
撮影日時 2015.03.30 撮影場所 青森県


オオハム 冬羽.
撮影日時 2015.03.30 撮影場所 青森県


オオハム 冬羽.
撮影日時 2015.03.30 撮影場所 青森県

ヒバリ

2015-04-04 04:03:50 | ヒバリ科
 ヒバリ 学名・Alauda arvensis 英名・Common Skylark

 1週間以上も新潟を離れていた間に,新潟はすっかり春になっていました.梅の花が咲き,庭のサンシュユも満開になっています.
 春,春の小鳥は,ウグイス? いや,僕には空でさえずるヒバリです.遠い昔になってしまいましたが,菜の花が一面に咲き広がった丘に寝そべり,一日中,ヒバリの歌を聞いてことを思い出します.今,その丘は砂が削り取られ,どこにあったのかも分からなくなってしまいました.
 そして,今も,ヒバリの歌を聞くと,眼前一面に菜の花の黄色が広がるのです.

ヒバリ.
撮影日時 2015.04.03 撮影場所 新潟県新潟市


ヒバリ.
撮影日時 2015.04.03 撮影場所 新潟県新潟市


ヒバリ.
撮影日時 2015.04.03 撮影場所 新潟県新潟市

オオタカ

2015-04-03 17:48:15 | タカ科
 オオタカ 学名・Accipiter gentilis 英名・Northern Goshawk

 「新潟の野鳥・フィールドノート」と名乗りながら,最近は新潟の野鳥をご紹介する機会が無く心苦しく思っておりました.昨日,思いがけなくオオタカと出会うことができました.写真としてはどうかと思うのですが,思い切って投稿することにしました.
 オオタカは,雄がほぼハシボソガラスと同じ大きさなのですが,雌はやや大きくハシブトガラスと同じくらいです.雄がすらりとしてスマートに見えるのに対して,雌は肩が張ったがっしりとした体型をしています.虹彩は,雄が橙色がかるのに対して,雌は黄色に見えるそうです.
 今回観察できたオオタカは,体が大きく,虹彩が黄色に見えるので雌のようです.

オオタカ 雌・成鳥.
撮影日時 2015.04.03 撮影場所 新潟県新潟市



ハジロカイツブリ 夏羽に換羽中 青森にて

2015-04-02 17:51:48 | カイツブリ科
 ハジロカイツブリ 学名・Podiceps nigricollis 英名・Black-necked Grebe

 昨日,青森から新潟に帰って来ました.青森では,今日,ご紹介するハジロカイツブリをはじめ,ミミカイツブリ,アカエリカイツブリの3種のカイツブリ類を観察したのですが,写真撮影できたのは港にいたハジロカイツブリだけでした.港の外,沿岸に浮いていたのはほとんどがミミカイツブリで,一度だけアカエリカイツブリを見かけました.
 ハジロカイツブリは,冬羽から夏羽に換羽するとまるで別の鳥のように変わります.このハジロカイツブリは,完全な夏羽ではありませんが,その激変振りを感じてもらえると思います.

ハジロカイツブリ 夏羽に換羽中.
観察日時 2015.03.29 観察場所 青森県


ハジロカイツブリ 夏羽に換羽中.
観察日時 2015.03.29 観察場所 青森県


ハジロカイツブリ 夏羽に換羽中.
撮影日時 2015.03.29 撮影場所 青森県


ハジロカイツブリ 夏羽に換羽中.
撮影日時 2015.03.29 撮影場所 青森県