ぐっすり眠れて ぐ～ぐ～ぐ～

 
 
(神もどきちゃん）　亀ちゃん！　起きて！　いつまで寝てるのよ！
 
（ちゃらんぽらん亀）　ぐ～ぐ～ぐ～
 
（神）　もう１０時よ　世間はとっくに動きだしてるのよ！
 
（亀）　むにゃむにゃ　あ～壇蜜ちゃん
 
（神）　だれが壇蜜ちゃんよ！　
 
（亀）　ん？　なんだ　おまえか
 
（神）　ほら　涼しくなったんだから　バシバシ動けるでしょ！
 
（亀）　何言ってんだよ　涼しくなったから　バシバシ寝れるんだよ
　　　　エアコンもなしでよくここまで生きのびたって褒めてくれよ
 
（神）　あ～えらいえらい　亀ちゃんは世界中で一番偉い！　これでいい？
 
（亀）　あんな～もっと気持を入れて心の底から言ってくれよ
 
（神）　一万円くれたら言ってあげる
 
（亀）　おまえもしょせん金で動く女なのか
 
（神）　あら失礼ね　お金で動くのは亀ちゃんにだけよ
 
（亀）　・・・・・・・・・・・・
 
（神）　そんなことも知らないでわたしとつき合ってるの？
 
（亀）　・・・・・・・・・・・・
 
（神）　３泊４日のカウンセリングのワークショップに行ってきたんでしょ
　　　　ちょっとは成長してきたんでしょうね
 
（亀）　う～ん　身長も体重も変わりないと思うけどな
 
（神）　・・・・・・・・・・・・
 
（亀）　しいていえば　なんだろな
 
（神）　えっ　なになに？　教えて！
 
（亀）　そうだな～　おバカ度に一段と磨きがかかったってことかな
 
（神）　・・・・・・・・・・・・・
 
（亀）　やっぱな～年に何回かは集中的に磨かないとね
 
（神）　亀ちゃんに訊いたわたしがバカだった
　　　　♪わたしばかよね～♪おばかさんよね～♪
 
（亀）　わかればよろしい　おまえはなかなか筋がよい
　　　　だがな　忘れてはならないのは賢いおバカにならないこと
　　　　おバカなおバカに励むことだ
 
（神）　亀ちゃん！　死ぬまでおバカなおバカに励んでちょ～だい
 
（亀）　は～～～～～～～い　
　　　　じゃ～一緒に「おバカ音頭」を踊るぞ　そ～れ　ちゃちゃんがちゃん♪
 
（神）　・・・亀ちゃん！　さよなら　いろいろお世話になりました
 
（亀）　♪踊るおバカに見るおバカ♪おなじおバカなら踊らなそんそん♪
　　　　ん？どこ行くんな？　あてはあるんか？　あそれそれ～♪
 
 
 
すたこら歩いて去りゆく神もどきちゃんを踊りながら追いかける亀の背中が哀愁を
漂わせていた
それは平成２５年の秋の始まりでもあった