ひとつというのは何だろう
ひとつで存在するのだろうか
ふたつというのは ふたつで存在するのだろうか
みっつというのは みっつで存在するのだろうか
存在が存在であるためには 存在でないものを必要とする
男が男であるためには 男でない存在を必要とする
存在や存在でない境目なんてあるのだろうか
亀という存在が なんやかんや思うとき
非存在は どこにいるのか だれなのか
亀が亀であることに接近するには 亀でないものを必要とする
即自存在というのは なかなか難しい ほぼ絶望的でである
なぜ君は戦っているの
なぜぼくはおろおろしてるの
それは存在仕方の ひとつのスタイル
ふと 暖かな思いが溢れだす
そんな時は大丈夫だよ きっと大丈夫だよという気持になる
だけど 現実はちっとも大丈夫ではない
せいぜい 大丈夫ではないけど大丈夫っていうふるまいをするしかない
大丈夫だとか 大丈夫でないとかは
ほとんど 己の思い方 感じ方のレベルでしのげそうな気もするけど
なんか 一気にもっていかれてしまう世界もありそうで
いちいち 個のあれやこれやを 顧みることなく
リセットに立ち会うことになるのかもしれない
宇宙に存在している 旅人 旅の星 旅の命 奇跡の星 地球
地球は流刑地 あるいは 実験の星 ともいわれている
それが うそだとも 本当だとも きめられない
うそであっても 本当であっても なぜか切ない
亀は亀自身の旅をしている
なので はい おしまいというファンファーレが鳴ることを視野にいれながら
旅することになる
それは生身という終わりだけでなく なんというか なんというか
個を越え 血を越え 民族を越え 国を越え 宗教を越えて なにかたらんとする旅
そんなプロセスに 生き立ち会おうとする旅なのかもしれない
何度かのリセットを繰り返し また
計り知れない宇宙のおもわくや進化の立会人になるのだろうか
絶望を希望に変容する契機として受容できるだろうか
それでも 明日のワールドカップ ギリシャ戦 応援するよ
勝ってもいいし 負けてもいいけど
今生きてるってこと やるだけのこと やるんだもんね
生きてるって 戦うって 結果が全てだってとこあるけど
そんなこととは関係なく めいっぱいやろうね ってのもありだよね
勝利するにこしたことはないけど
勝ち負けを越えて生きる姿を
精一杯生きる姿を 戦う姿を 見れたらいいね
宇宙の中では どんなドラマもありだからね
ブラジルでは こんなことに 金かけてんじゃね~っていう切実な声もあるし
地球レベルではほとんど解決不可能な事態が進行してるような気もするし
それでも それでも 亀 おバカやるよ ちゃらんぽらんでいるよ
なんの役にもたたなくても 亀は 死ぬまでは こうして生きていくよ