いつか 自分にも人にも寄り添えない時がくるかもしれない
かろうじて 自分にも人にも寄り添っている気になっているけれど
足取りはおぼつかない
それでもまだ自分の足で歩ける
亀は自分の中にある とても大切な何かを
わかってもらいたいのかといえば そうでもない
わかってもらえるにこしたことはないけれど
わかってもらえなくてもいい
今なにを伝えたいのか なにを表現したいのかと自分に問うてみても
本当のところはよくわからない
亀が手にした人生のアイテムも万能とはいえない
なんにもわかっていなくても生きていくことはあり
現実に生きていくことはいろんな制限や縛りがあるので
そうそう好き勝手に気ままに生きるわけにもいかない
だけど どうしても自分を生きちゃうというところがある
(神もどきちゃん) 自分がなんだかわからないのに自分を生きちゃうって
どういうこと?
(くろっぺ) そうだよ どういうことだよ
(ちゃらんぽらん亀) そ、それは
((神・くろっぺ) それは?
(亀) 二人とも耳をかっぽじってよ~くおきき
耳をかっぽじる二人
(亀) なして なして 耳をかっぽじるんだよ
ここはおちにむけて怒涛の勢いで突き進むところだろ
(神) わかったわ くろっぺ 怒涛の勢いで突き進むわよ
(くろっぺ) あい わかった
(神・くろっぺ) 怒涛の勢いの歌です
♪怒涛だよ~怒涛だよ~♪
♪なにがなんでも怒涛だよ~♪
♪怒涛の勢いここにあり~♪
♪おちにむけて突き進む~♪
♪さ~さ~出番よ亀ちゃんよ~♪
♪怒涛のおちを披露してね~♪
(亀) と、とくに おちとかないんだけど
(神・くろっぺ) ・・・・・・・
(亀) ・・・・・・・
亀一家はおちがあろうがなかろうが九州の片隅でひっそりと
生き続けるのであった
春はもう すぐそこまできている