亀 途方に暮れているんだよ
今に始まったことではないけれど
だってね
肝心なことはなんにもわからないまま生きてきて
わからないまま死んでいくんだよ
いまここが全てだという言い方もあるけど
それでは釈然としない思いがあるんだよ
なんていうか
亀肉体的にすごく老いてきて
亀がんばり屋さんじゃないので老いるにまかせているんだ
体の不調をあげるときりがないほどなんだ
だから死を現実的に考えちゃうよ
ま~いつ死んでもいいと思っているのでいいんだけけど
なんとなくなごりおしい気もするんだよね
まんていうか何にもわからないままくたばるのかと思うと
ちょっと なごりおしいんだよ
じゃ~ 「なごりおしいの歌」 いくよ
♪なごりおしいのよ~♪
♪なんのために 生まれてきたのか~♪
♪わからないまま~死んでいくのよ~♪
♪答えがわからないまま~死んでいくのよ~♪
♪それって なごりおしいよね~♪
♪とっても なごりおしいよね~♪
♪それは 来世へのお楽しみ~っていう~♪
♪こともいえそうだけど~♪
♪この肉体は 今世かぎりだし~♪
♪魂が~本当にあるかどうかも わからないし~♪
♪生まれ変わりを認めないわけじゃないけれど~♪
♪自分にあるかどうかは わからない~♪
♪だからね~だからね~♪
♪なんだか なごりおしいのよ~♪
「なごりおしいの歌」 でした
(神もどきちゃん) もしも~し!
(ちゃらんぽらん亀) ん?
(神) だからなんなのさ!
(亀) ん?ん?
(神) なごりおしいままくたばればいいんでないの?
(亀) なごりおしいままくたばる?
(神) そう 今の亀ちゃんを全面的に受け入れるしかないでしょ
(亀) そうか~
(神) そう なにが起きても ありのまま
なごりおしいがありのまま
(亀) で。では 「なごりおしいがありのままの歌」 いきます
(神) ・・・・・・・・・・
(くろっぺ) ・・・・・・・・・
(村人) ・・・・・・・・・・