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道南方面山の旅(黒松内岳ほか)

2020年10月06日 | 登山:道南方面
黒松内岳を登る
ほとんど行けていなかった道南方面の山を目指した。初日に黒松内岳を登り、翌日本命の雄鉾岳に登るという2日がかりの予定で出発した。
初日自宅を朝6時半に出発して黒松内岳の登山口まで3時間弱、対向車が来ないことを願いつつ車幅が狭い林道を10分ほど走り登山口に何事もなく到着。
最初5合目まで急登が続き、中間部の平坦な尾根を少し下ると再びピークまで急な登りとなる。最後の登りは手掛かりのないのっぺりした斜面となっており、設置されているロープを手掛かりに恐る恐る登り降りした。
トータルで約3時間のあっけない山ではあったけれど、ピークからの景観もすばらしく、またちょっとした緊張感もあり、再び来てもいいかなと思わせる山だった。

   

民宿に泊まる
1時過ぎに下山し八雲には3時前に到着した。夜遅く到着して車中泊することは何度もあったが、真昼間に現地に到着していることはなく、翌朝までの時間がとてつもなく長いと感じたため、スマホで探した素泊まり4千円の「民宿伸和荘」を予約した。
ねぐらを確保し安心できたので、チェックインまでの時間を利用して「盤石温泉」というとてもユニークな無料の露天風呂に行ってきた。銀婚湯方面に進み人家の途絶えたところにポツンとたたずむ小屋の中に脱衣所と温泉風呂がある。温度は40度を少し超える程度で、源泉かけ流しながらちょうどよい湯加減になっている。脱衣所にはノートが備え付けられ、利用者の感想が書き記されている。当日は、混浴女子という名前の女性?が訪れていたようだ。

   

八雲の民宿伸和荘は、70代のとても気さくなおばちゃんが一人で経営している。腰を痛めて食事は出せないということであったが、たまたま揚げていたチカの天ぷらをごちそうになった。食堂に飾られていた写真を肴に、むかしの函館のことから今の家族のことまで自然の流れで会話がはずみ、久しぶりにふんわりとした人との交わりを感じた。これが旅のだいご味なのだろう。



雄鉾岳登山口を確認
朝5時のアラームで起きると屋根に打ちつける雨音で早々と雄鉾岳登山の中止を決め、しばらく惰眠をむさぼってから8時過ぎに伸和荘を後にした。あとは帰るだけだったので、次のために雄鉾岳登山口を確認してきた。
八雲から温泉「おぼこ荘」の標識を頼りに熊石方面に10キロほど走り、林道に入ってすぐの「おぼこ荘」を通りすぎ、さらに5分程度先の行き止まりに「おぼこ山の家」があり、そこが雄鉾岳の登山口となる。以前郵便局だったという「おぼこ山の家」は鍵が掛かって入ることはできなかったが、しっかりと維持されていることが伺われた。この付近は古く昔から鉱山で栄え小中学校もあったというが、いまはわずかな痕跡を残しているのみである。

   

白水岳登山口を確認
ここまで来たついでに、白水岳登山口もチェックすることとし、さらに熊石方面に向けて227号線を進んだ。雲石峠を過ぎた先に見える冷水岳の険しい山脈に思わず見とれる。
熊石側海岸沿いから再び林道に入り「平田内温泉熊の湯」を目指す。林道には似つかわしくない立派な舗装路の先に駐車場があり、そこが白水岳の登山口となる。
広々とした駐車場には誰もおらず、そこから手ぬぐいを抱え100m先の熊の湯まで行ってみたが、残念ながらお湯が出ていなかった。秘湯?といってもここまで手が入ってしまうと風情はない。

      

ひとつ残念だったのは、近くにあった遊楽部岳の登山口を確認できなかったこと。ふたたび長万部、黒松内、ニセコを通過して3時過ぎに自宅に到着した。