遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

再び阿部山

2015年10月19日 | 登山:札幌近郊
平成27年10月18日(日) 阿部山

藻岩山に登るため旭山公園まで行くと駐車場が満車で待たされたため、急遽行き先を阿部山に変更し、前回発見した夏道を登り降りしてきた。
登山道には落ち葉が敷き詰められ、先の台風で折れた灌木がいたるところで登山道をふさいでいたが、通行不能というところまでにはなっていない。紅葉した葉の間から差し込む陽の光が美しかった。


(疎林で気持ちのよい尾根登り)

適度な間隔でピンクテープがつけられていて、よく整備された登山道は全く不安なく山頂まで行ってこれる。いったいどなたが整備されているのであろうか、頭が下がる。だけれど、余計な標識はつけないでください。


(阿部山到着、山ブドウを食べて元気回復)

今回は沢を下ることも考えて長靴ででかけた。山頂直下は蔦が絡まっているような雑木林も、少し尾根を下ると適度な疎林となり、沢方面への下降もさほど難しくないように思えた。また、どこを降りても行き着くところは一緒であるが、ひとりでの下降に不安を感じ、次回の課題として今回は普通に下山した。


(見晴らしはよくないが、真上には果てしない空が広がる)

今年になって阿部山には、4月、6月、10月と3度出かけている。自分のホームグランドとして、オールシーズンで阿部山を訓練場として楽しんでみたいと思った。



ペンケヌーシ岳とチロロ岳

2015年10月19日 | 登山:日高方面
平成27年10月10日(日)ペンケヌーシ岳 / 11日(月)チロロ岳

10月3連休の2日間を使ってペンケヌーシ岳とチロロ岳に行ってきた。10月上旬から閉鎖しているパンケヌーシ林道について、事前に日高森林管理事務所に申請しゲートのダイヤルキーを教えてもらっている。また、宿泊は近くにある千栄山の家を利用(一泊500円/人)した。
初日6時に札幌を出発、一気にペンケヌーシ岳登山口を目指した。この山は4年前同時期の再訪になるが、メンバはその時の2名から今回は5名に増えた。

感覚的には理解しがたいが、林道と並行しているパンケヌーシ川は、芽室岳西峰を源頭としている。記憶に新しい芽室岳での雪山遭難の女性はこのパンケヌーシ林道を下っていたという。

■ペンケヌーシ岳
落石した石を避けながら林道を30分以上走り、林道末端までくると正面に爆音を響かせて滝がお出迎えしてくれた。準備をして出発、滝の上部の徒渉点までくると予想以上の水量に驚いた。長靴2名、登山靴2名、兼用靴1名、登山靴にはつらい徒渉となった。前日までの熱帯低気圧でいつもよりも水量が多く、結果的に登山靴組はびしょ濡れになっていた。


(登山口に鎮座する滝、すごい水量だ)

途中、雪で登山道が不明になり無駄な行動をしながらも無事山頂に到着。風も強くなっていたのですぐに下山した。次来るときはもっと暖かい時期を選ぼうと思った。


(もう少しで山頂、ここの景色がよい)

車で林道を走っていると、往路にはなかった大きな石が道のど真ん中に転がっていた。幸い手を動かすことができたが、そのすぐ近くにはビクともしない岩石も転がっており、もし落石の位置が違っていたらと思うとゾッとした。


(登山靴で問題ないはずだったが、当日は水量が多かった)

日高の沙流川温泉で汗を流してから千栄山の家に向かった。千栄山の家は部屋が3つあり、10名以上は余裕を持って泊まることができる。また。トイレ、風呂、ガス、石油ストーブ、食器、布団などが完備され、それでひとり500円は安い!。

■チロロ岳
日の出前の4時半過ぎに千栄山の家を出発、真っ暗い中、林道を走る。途中の落石地点には十分に注意を払い通過した。登山口で日の出を待ち5時半に出発した。足回りは、長靴2名、沢靴2名、兼用靴1名。山頂付近で沢靴の人は裏のフェルトが氷つき大変苦労していた。

今回のチロロ岳は、沢の水量が多く登山靴ではNGだった。(濡れるの覚悟なら問題なし)また、数か所にロープ場があり、その多くが”へつり”となっているため、かなりの緊張感を強いられた。通過のたびに不安感が増えていく。


(出発点の取水ダム、2年間に較べると草地が増えていた)


(曲沢分岐、水量が多い、滝がないだけで完全に沢登り)

乗越しを超えると急に雪が目立つようになり、二の沢の上部はほとんど雪に埋まっていた。山頂方面からは不気味な風の音がする。一歩一歩進み、西峰コルまでなんとか到着、しっかりと防寒対策をして山頂に向かった。岩稜帯を超えて山頂までもう少しというところの凄まじい強風に思わず耐風姿勢をとったところで、リーダーから撤退宣言が発せられた。


(なんとか西峰コルまできました、倒れていた看板を立てて撮影)


(寒いので、Oさんから毛糸の手袋を借りる)

二の沢から乗越しへの登り口に注意を払い、曲り沢の危険個所を通過して乗越しから約2時間で取水ダムまで戻った。今シーズンの実質的な夏山納めは、なかなかハードだった。



鷲別岳(室蘭岳)~カムイヌプリ

2015年10月19日 | 登山:ニセコ方面
平成27年10月4日(日)鷲別岳~カムイヌプリ交差縦走

会山行で鷲別岳(室蘭岳)~カムイヌプリを縦走してきた。今回はメンバを2班に分けて、それぞれを出発する交差縦走だた。秋晴れのなか、ピクニック気分で登山を楽しんだ。

だんばらスキー場を出発して少し歩くと白鳥ヒュッテに到着する。当日は、登山の日というイベントで室蘭市民が大勢参加し、ヒュッテの前で豚汁がふるまわれていた。大パーティの波に飲み込まれないよう急いで出発する。登山道は完ぺきなほどに整備され、石畳のようなところもあった。背後に室蘭市を見ながら鷲別岳に到着した。山頂には毎日のように登るという80歳を超えた元気な年配者や、山頂の標識を運んだという地元山岳会の人もいて、楽しい山頂だった。

ゆっくりと休憩し次なる目標カムイヌプリに出発、いきなり200mほどの標高差を下る。逆のコースを選ばなくてよかったと思った。十分に降りきった付近でカムイヌプリから出発したパーティと交差した。朝まで一緒だったのに、久しぶりの再開のような言葉が交わされでいた。これが交差縦走のよいところである。

カムイヌプリへの登りは急なところがなく、のんびりと歩くことができるのがよい。途中ヌプリの泉という水飲み場があっておいしい水をいただく。(後で知ったことだか、この水は煮沸が必要だとか、こんなとこで煮沸する人はいないだろう)

車を回収し、集合場所である高速道路の豊浦サービスエリアに向かった。





三等三角点の小札幌

2015年10月18日 | 登山:札幌近郊
平成27年10月3日(土)三等三角点の小札幌

先週と似た様な、藪山登山を楽しんだ。目的地は三等三角点のある小札幌。
小札幌は、藤野焼山の横を流れている西御料川の先にある山名のないピークである。

地形図上では西御料川沿いに林道が目的地点の近くまでは伸びているため、核心部は最後の藪漕ぎと見ていたが、その林道も最初からほとんど廃道化していた。しかし、山菜取りなのだろうか、釣りなのだろうか、かろうじて踏跡はあった。途中に橋があったと思われる痕跡もあり、この道が利用されていた頃を想像してみた。

ほとんどは林道歩きであったが、下を流れる西御料川にはゴルジュが連続している個所もあり、変化に富んだ沢登りが楽しめそうだった。でも沢登りをしていてはピークまでたどり着くことは難しい。


(今回の核心部)

一か所注意を要する滝を超えると徐々に沢水も減少し源頭に到着、その後の手足を使ってピークを目指し、出発してから4時間弱で見晴らしまあまあの三等三角点に到着した。

下山は林道末端を目指して下降した。ふわふわして気持ちよい下り、途中に作業道の痕跡と思われる個所を超えながら林道に合流した。来た道の帰りすがら万計山荘へ繋がる別の林道との合流地点を偵察した。

山行の様子はヤマレコ参照

砥石山(観音沢川コース)

2015年10月18日 | 登山:札幌近郊
平成27年10月4日(日) 砥石山(観音沢川コース)

札幌近郊で面白いコースはないものかと地形図を眺めていたところ、藤野方面から砥石山が案外と近い距離にあり、林道も奥まで入っていることが分かったので、観音沢林道と観音沢川を伝って砥石山に行く計画を立てた。とは云いながらひとりでチャレンジするにはハードルが高いので、薮漕ぎが好きなS水さん、M村さん、O谷さんを誘った。


(GPSログ)


(観音沢林道を行く)


(沢に入渓しました)

藻岩ダムの横を通過し観音沢林道に入る。林道ゲートには鍵が掛けられておらず、途中まで車で入って林道歩きを30分程度短縮した。
林道を少しだけ歩いてすぐに入渓したものの、沢の幅が狭く水量が少ないため入渓という言葉にはそぐわない薮漕ぎの連続だった。沢水が枯れ稜線までは薮漕ぎが続くが、あまり濃くなく、けもの道もあったりして、案外とあっさり稜線にでることができた。そこから5分程度あるいて砥石山山頂に到着した。


(沢が終わっていよいよ稜線への登りです)

下山は奥まで続いている林道を目指して下降した。笹薮にはヤマブドウのツルが絡まり、あたり一面倒木で何度も足をとられて尻餅をついた。途中キノコ採りに時間を使い山頂から50分程で立派な林道に合流して薮漕ぎ登山が終わった。


(林道から眺められる札幌市)

山頂や尾根から薮の急斜面を下降するときの高揚感は薮漕ぎ登山の醍醐味である。しかしながら、先が見えない中で滝や崖が現れるリスクもある。下降の場合に沢を目指すのがよいのか、尾根を下るのがよいのか、どちら良いのか分からない。持参した装備を踏まえて最善策を見極めるのが薮漕ぎ登山の力量なのかもしれない。

山行の様子はヤマレコを参照。