遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

藻岩山で藪漕ぎを楽しむ

2016年09月24日 | 登山:札幌近郊
平成28年9月24日(土)晴れ 藻岩山(軍艦岬~幌見峠)

家内の用事に同乗して藻岩山に行ってきた。車の制約がないので、今まで温めていた藻岩山の藪漕ぎコースにチャレンジすることとした。

出だしはミュンヘン大橋の先にある博善斎場手前の藻岩発電所への作業道を進み、登り切った先から右に送電線の下を鉄塔の下まで行く。気を許すと蚊の大軍が集まってくるので、下手に止まることができない。


(藻岩発電所作業道を登り切ったところ)


(鉄塔までは道があります)

鉄塔からいよいよ藪漕ぎであるが、わずかにけもの道のような踏み跡を探しながら進んでいく。季節の違いであろうか前に来た時より歩きやすいような気がした。進む方向は一本調子の尾根登りなので迷うようなことはない。山おやじ対策でホイッスルと吹きながら進むが、気づいたら首に下げたホイッスルが紐だけになっていた。その後はしょうがないので口笛を吹いた。


(いよいよ藪漕ぎ開始)

だんだん登山道に近づいてくる。登山者を驚かせたくないので、なるべく音を立てないようにそおっと歩くがやはり気づかれてしまった、ちょっと気まずい。登山道は別天地のようであるが、さすがに藪漕ぎで体力も消耗し、少々みすぼらしい姿でだらだら歩きし、なんとか山頂までたどりついた。山頂で水をガブ飲みし、展望台前のベンチでゆっくりと休憩した。次々と登ってくる登山者、特に小さな子供連れの家族の様子を見ていると、とても心が癒される。


(小林峠方面の登山道)

目指す先は小林峠コースの406P、他の登山者を追い越さないペースでのんびりと下る。馬の背を過ぎると登山者はほとんどいなくなる。この時ばかりは、静かでいいなと思った。小林峠コースに入ると誰とも行き会うことはなく406Pに到着した。この付近からいよいよ幌見峠を目指す。


(406Pから降りたところの林道跡)

なるべく藪の薄いところを探して登山道を離れる。目指す先の状況が分からないのでとても不安があったが、地図を信じて下り10分足らずで林道跡のようなところに出た。しかし、この林道もほとんど利用されておらず、藪漕ぎ状態がつづく。下を見ると鹿の足跡に交じってデカいのもあり、斜面を下っている時よりも林道跡の方がいやな感じがした。


(藪から脱出して後ろを振り返る)


(幌見峠ラベンダー園、今は閉園しているようです)

そしていきなり幌見峠ラベンダー園の駐車場が現れ、ほっと一息つくことができた。電話で居所を伝えて円山西町付近まで降りたところで車に拾ってもらった。注意して見たがダニは見つからなかった。


(所要時間約4時間)

気持ちのよい雌阿寒岳と阿寒富士

2016年09月24日 | 登山:道東方面
平成28年9月19日(月)曇り 雌阿寒岳・阿寒富士

オンネトー野営場のトイレでインナーまで着替え寒さも一段落、一時はこのまま札幌まで帰りたいという気持ちも芽生えたが、なんとか全員無事に一晩過ごすことができた。翌朝起床すると空には青空が広がっていた。ぎりぎり、天は我々を見放さなかった。

昨日の反省を踏まえて、急遽パーティを雌阿寒岳だけの班と雌阿寒岳+阿寒富士の班に分けた。6時過ぎに登山口を出発する。十分に水分を吸った森に朝陽が差し込み、昨日とうってかわってのんびりとした雰囲気の出だしとなった。



森林限界を超えた辺りからガスが出始め、阿寒富士が見えたり隠れたりしながら、まずは雌阿寒岳を目指し、約3時間ほどで山頂に到着した。山頂で休んでいると野中温泉側から手足を露わにした若い女性のトレイルランナーが現れた。聞くと山頂までの所要時間が1時間とのこと、疾風のごとく阿寒富士を目指して走り去った。



軽く行動食を採ったあと、阿寒富士とのコルを目指して下山する。コルから見る阿寒富士はとてつもなく急な山と感じるが、幾重にもジグを切った登山道のおかげで見た目に反してとても歩きやすい。コルから約30分強で山頂に到着する。また、下りも砂礫のおかげでとても足にやさしい。



野中温泉側のコースでは松茸が採れるらしいが、オンネトーコースにはコケモモの群生地があって、何度も立ち止まっては赤い実を口に含みながら下山する。昨日とは大違いで最後は気持ちよく下山することができ、野中温泉で汗を流して帰途についた。

ちょっとたいへんだった雄阿寒岳

2016年09月24日 | 登山:道東方面
平成28年9月18日(日)曇りのち雨 雄阿寒岳

所属の会の会山行(年間で計画した登山)で阿寒湖周辺の雄阿寒岳と雌阿寒岳に行ってきた。
初日は雄阿寒岳、北広島IC付近に6時に集合して一路阿寒湖を目指した。
雨が帯広付近まで降り続き、先行きに不安を覚えたが、足寄に近づくと青空も広がり期待が高まった。


(登山口の湖畔、この付近まで遊覧船がきてました。)

10時頃に雄阿寒岳登山口に到着、登山時間としてはかなり遅いので、無理やり登山口付近に駐車して総勢13名で出発した。最初は湖の周辺を歩き、太郎湖に流れ出る水門を通過し、だらだらとした登山道を歩くこと45分でやっと一合目に到着する。ここの合目表示は何を基準にしているのか3合目で約半分5合目で8割ということらしい。


(水門を通過)

1週間前まで台風の影響で登山道が通行禁止になっていたが、規制解除となっている現在も随所に倒木が登山道を塞いでいる。3合目付近から続く急登を我慢しながら登り5合目の通過が13時、残すは2割程度という情報を元にペースを上げて山頂を目指した。


(1合目を過ぎたあたり)

7合目付近から雨がパラパラと降り始め、ガスが充満して先が見えなくなる。あともう少しという気持ちで14時半にやっと山頂に到着した。山頂に着くと雨脚も強くなり気温も下がってきたため、集合写真を撮って速やかに下山を開始した。


(雄阿寒岳山頂、雨が強くなってきました)

山頂から登山口まで約6キロの道のりを下っているうちに徐々に暗くなり、次郎湖付近でヘッドランプを装着した。雨の降りしきる中、登山口に到着した6時には、完全に日が暮れていた。体もすっかりと冷えてしまい、キャンプ地のオンネトー野営場に移動中の車の中でブルブルと震えていた。


(戻ったときは、完全に闇の中)

パーティのペースが最遅メンバに合わせたペースだったこともあるが、そもそも札幌出発の時刻が遅すぎたこと、最初に決めた行動停止(引き返し)時間を守らずに山頂を目指したことなど、今回のリーダとして反省材料の多い山行だった。また、ザックにフリースが入っていたにもかかわらず、終始雨具だけで下山した。比較はできないが、トムラウシの低体温症による遭難事故も他人事ではないと強く感じた。