ニセコでスキーを楽しむ

先週末は、会社の同僚５人と金土の泊り込みスキーに行ってきた。ニセコでスキーを滑るのは３０年振り、その時も会社の仲間と一緒だった。

初日は、ひらふスキー場、この付近でもっとも大きいスキー場で、平日にもかかわらず大勢の人たちがいた。ホテル宿泊と一日リフト券がセットになっているプランで、リフト券は非接触型ICカード（スノーパス）となっていてイチイチ見せる必要がない。時代がここまで来たのかと感心した。なおカードの持ち帰りを防止するため、使用前に保証金1000円を払い、カード返却でお金が戻ってくる仕組みとなっている。

今回は登山ではないが、身についた習性なのか大して荷物も入っていないザックを背負い、登山のいでたちと違うのはスパッツを着けていないことだけだった。最初にゴンドラに乗って中間地点から足慣らしをし、その後花園コースを滑って、かなり上の方にあるレストハウスで昼食をとった。ゲレンデではまったく気づかなかったが、レストハウスにいた人たちの９割が外国人だったことに驚いた。

今回参加の男６名のうち、スキーとスノーボードがそれぞれ３人、年齢的にも中高世代３名、３０才代３名の組み合わせ。スキー準指導員やスノボー・スラロームの競技者もいて、自分一人が浮いている感じもしたが、ホテルでは源泉かけ流し温泉にゆったりとつかり、昼間に撮影したビデオを肴にしながらワイワイ楽しく過ごした。



翌日は、チセヌプリスキー場、断続的に雪が降っていたが、滑走にはまったく問題ない。ここにはリフトが１基でとてもシンプルなスキー場だが、コースを外れた林間の新雪を滑ることもでき、バックカントリー派の人たちに強く支持されていることがよく理解できた。現にヒールフリーのスキーを履いている人やスノーシューを携えたボーダーが多く目についた。このスキー場が今期限りで閉鎖するとはとても残念なことである。２０年以上経過した設備は耐用年数が過ぎ、リニューアルに３億円もの費用がかかるとのこと、スキー場存続の署名運動がなされているが、だましだましの運用にも限界があるだろう。閉鎖する前にもう一度来ようと思った。

今回はスキー板にシールを貼ることはなかったが、ゲレンデ滑走でとても上手になったような気分で終えることができた。この感触が本物であるか今週末の天幕山、突角山で確かめよう．．．

ハンディレコーダー KORG SR-1

久しぶりに楽器店によってみた。モノ欲しそうにしているのもいやなので、ギターには近寄らずマルチトラックレコーダーを眺めていると、その近くに置いてあったハンディレコーダーが気になった。そこにあったのはROLANDのR-05、KORGのSR-1、ZOOMのH2などで、値段は大体２万円前後。
早速家に帰ってインターネットで調べてみた。比較対象製品は、KORGのSR-1、ローランドのR-05、TASCOMのGT-R１、ビクターのXA-LM3。いろいろ比較検討した結果、とても簡単に多重録音ができ、エフェクトやリズムマシンがついていて、１２５００円ほどで購入できるKORGのSR-1をamazonネットショップで衝動買いした。

２、３日して製品が送られてきた。運送屋さんから荷物を受け取った妻に、いったい何を買ったのか？と詮索をされながら荷を解いてみると、そこにはKORGのSR-1が入っていた。



SR-1への入力源は、GUITAR-ＩＮ、ＭＩＣ、ＬＩＮＥと内蔵マイクの４種類、まずはアコースティックギター用ピックアップのOUTをGUITAR-INに接続して試してみた。モニタスピーカーの音量があまりに小さいので、再生音はヘッドフォンで聞く。そして、すぐに多重録音してみる。録音したデータはUNDO機能で直ぐに消去できるので、簡単に何度も試すことができる。もちろん、最初の音が劣化すようなことは一切ない。次にコンデンサーマイクと内部マイクを試してみた。なぜか内蔵マイクの方がいい音で録れていた。

これまでもパソコンで録音することはできたのだが、SR-1はとても簡単に録音することができるのが最大のメリット、しかも実にリアルなよい音で録音できるのがすばらしい。そして多重録音がとても簡単にできる。他のハンディレコーダーとの比較はできないが、少なくともSR-1に不満を感じるところはない。あえて言えば、操作を行っている最中にハングアップ（だんまり）することが何回かあった。そのたびに、電池を抜いてリセットしなければならず、ここは改善の余地がある。いつかファームウェアのアップデートで解決してもらいたい。

１点だけ機能について勘違いしていたところがあった。録音した音の高さを変えることができる機能があると思っていたが、搭載されていた機能は、音の高さを変えずにスピードを変更するものであった。最近の作品では、チューニングを半音下げた演奏が案外多くあり、そんな曲を耳コピーするためいちいちチューニングを下げることがとても面倒、そんなときに音を下げる機能があればと期待していた。

SR-1を購入しリアルな音で録音することができるようになって感じたことは、自分の演奏の下手さ加減もリアルに表現されていることだ。録音した音を客観的に聞いて、これはすばらしいと思える演奏になるのはいつのことであろうか。

南岳

平成25年2月10日（日）　定山渓　南岳

3連休は実家の帯広に行ってくる予定であったが、いろいろな事情で取り止めになった。帯広ではどこに行こうかなんてつらつらと考えていたので、ちょっと残念な気持ちである。



豊羽鉱山への道路が開通したとのことなので、以前からチャレンジを重ねていた南岳に行ってみた。定天小屋を過ぎてしばらく進み山鳥橋100メートルほど手前のところに3~4台は止められるお誂え向きの駐車スペースがあった。スキーを担いで山鳥橋まで移動して、橋の手前でスキーを装着した。



目の前には前日のものと思われるスキーのトレースが残っていて、トレースは橋を渡ると左側にすぐに尾根に取り付いていた。自分の想定ルートでもあったので、ありがたくトレースを使わせていただく。トレースは結構急な斜面をキックターンを繰り返していた。結局のところ山頂までトレースのお世話になって、体力面だけでなく、ルートファインディングへの気遣いも軽減してくれた。（もちろん、地図は何度もチェックしました）



当日は青空が広がり風もほとんどなく、どんどん気温が上昇してきて、林道を交差する付近で汗だくとなったため、アウターとセーターを脱いだ。標高650m付近からが傾斜もなだらかになり、１時間ほどで山鳥峰手前の稜線に到着した。途中樹木がない広々とした雪田を通り抜け、何回かのアップダウンを繰り返し、トレースのおかげもあって2時間ちょっとで山頂に到着することができた。



それまで青空が広がっていた空もだんだん雲が厚くなってきたため、10分ほどの滞在で下山を開始した。登り返しがあるのでシールはつけたままとしたが、稜線合流地点まで30分ほどで到着した。登ってきた急斜面の下りに不安があったため、帰りは稜線上をそのまま直進し林道終点に合流した。林道では終始20センチほどの重たい雪のラッセルで最後まで”滑る”ということはなく、下りに要した時間は登りとほとんど変わらなかった。



2年越しの南岳チャレンジを果たすことができた。誰とも出会うことがない山行であったが、駐車地点に止まっていたもう一台のクルマの主は一体どこに行ったんだろう。
後で知ったんだけれど、前日からのトレースは以下の山行のものだったことが分りました。この場を借りてお礼申し上げます。
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〔コースタイム〕
駐車地点9:20　山鳥橋9:30　林道交差9:45　山鳥峰11:00　南岳11:45　
南岳　12:00　　山鳥峰12:30　林道終点合流13:00　山鳥橋13:45　駐車地点14:10

登山者に肩身の狭い源八の沢コース

平成２５年２月２日（土）、３日（日）　源八の沢コースはスノモの天国

先週末、Ｗさん、Ｉさんと私の３名で源八の沢ルート（シルバーザッテル）で百松沢山を目指した。今回は、札幌の夜景を見ようとテント泊することも目的だったので、かなり重たい装備となった。10時過ぎ、福井堰堤から少し入った先のゲート手前に駐車し準備をしていると、通りすがりのトラックから大型ダンプが通過するのでここに止めているとぶつけられるよと注意され、五天山の駐車場まで戻ってそこからのスタートとなった。

再びゲート付近までスキーを担いで移動し、さあこれから出発という矢先、今後はスノーモービルランドの人がやってきて、ここは私有地なので出ていってくれ！と厳重に注意（恫喝？）を受ける。しょうがないのでゲートを過ぎ車道脇を少し進んだ。ここからが迷走の始まり、いつの間にか常次沢側に入り込んでいた。


(強引に尾根を横切る）

 スノーモービルランドに近づきたくないというトラウマに心を支配されていたのだろう、源八の沢側に行くため尾根を乗り越えていくことにした。ところがそれは簡単なことではなく、波状的ないくつかの沢のトラバースに苦労し、かなり狭い稜線上を越え、急な尾根を下って、ほとんど出だしに近い第２福井ダムのちょっと先にたどりついたのが14時、普通ならここで引き上げだ。
 

（うす暗くなってテント設営）

この付近の林道は、くまなくスノーモービル用のコースとなっていた。まさかここまで私有地とは言われないだろうが、スノーモービルとのトラブルを避けたい思いで先を急ぐ。途中から左側に林道を離れ、沢状の斜面を登って標高600ｍ付近にやっとこテントを設営した。 暴風雨注意報が出ていて、上空でモーレツな風の音がする割にはそれほどテントも揺れず、昼間の出来事を酒の肴にして夜遅くまで楽しく過ごした。

翌日6時に起床、のんびりと食事を採ってから8時過ぎに出発。注意報が出ていることもあり、ピークを目指す気はまったくなくなっていて、シルバーザッテルまでを目標とした。前日の陽気で解けた斜面が凍結しその上の数センチの積雪のおかげで登りやすくなっていた斜面も、シルバーザッテル手前の急斜面はエッジも利かない状態、何度もキックターンしながら急斜面を右に巻いて広々としたところに到着、今回はここまでとした。


 
（沢地形の中を登る）


（もうすぐでザッテルだ）

沢斜面には前日に転がった雪の塊が点在し、それに足をとられ何度も転んだ。テントサイトに戻り撤収している最中、スノーモービルのことが頭を離れない。林道まで降りてスキーで滑走していると、スノーモービルの音が近づいて10台を超える車列が移動していった。林道を通らずに移動することができないが、すべての林道にスノーモービルの跡がついている。出会い頭に出っくわすことがないよう、その列を追いかけるように下った。そして出た先は、出だしに出て行けと言われた箇所だった。この源八の沢コースがあまり登られていない理由が分った。せめて、早朝に発っていれば余計な軋轢はなかったかもしれない。

[コースタイム]
2/2（土） ゲート前　11:10 横断尾根取りつき　11:30 ３４０Ｐ　13:20 第２福井ダム　14:05 テントサイト（Ｃ500）　15:30
2/3（日） ＧＭ　6:00 出発　8:10 ザッテル　9:20 テントサイト　10:25 （テント撤収） ゲート前　11:45 五天山駐車場　12:05

以上