遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

藻岩山での出会い

2014年05月19日 | 登山:札幌近郊
平成26年5月18日(日)藻岩山

天気が良ければ札幌岳とも考えていたが、雨が降っていたので天候の回復を待って昼頃から藻岩山に出かけた。

12時半頃藻岩スキー場を出発、目を惹いた樹木に付けられたネームプレートを撮りながら登っていくと、カメラの脚立を抱えた人に追いついた。そしていろいろな話をしながら何となく一緒に歩いた。


(サッポロマイマイ?、エゾマイマイ?)

今年になって藻岩山のピークを200回以上踏んだという。一日に複数回登らないと達成できない計算だ。冬にはお地蔵さんの周りの雪ハネもしているという。いったい誰がやっているのかと思っていたが、とうとう出会いましたその人と。その人はT沢さん、76才、とにかく元気である。

そのまま登山者休憩所で一緒に休んで、あの部屋に並んでいる名札の話を聞く。その昔スタンプシールをすべて埋める(30回登頂)と名札がもらえたこと、1ケ月ごとに名札を表(黒色)にリセットし、登った人が自分の名札を裏(赤色)にひっくり返すというルールがあること。(今でもやっているらしい)自分の名札が盗まれたままで、盗んだ人は分かっていること、カメラはアナログ(フィルム)であること、シルバー人材で毎日忙しいので遠くに出かけることができないことなど、味わい深い話をたくさん聞いた。


(ヒトリシズカ)

帰りも一緒に下山し、途中のウ○○平で○ラ○を採取した。見る目が養われていないのでなかなか見つけることができないのだが、それでも夕食1回分程度は収穫できた。花のこともたくさん教えてもらった。なにより、札幌キノコの会のことを知ることができたことが大収穫。真駒内桜山(地下鉄真駒内駅の裏山)で毎週土曜日に開催される研修会に行ってみるとよいと勧められた。(支笏湖方面との分岐近くの普段は閉鎖している空き地に車が駐車しているのをよく見かけたが、その訳が分かった。)

次にまたお会いできる機会が待ち遠しい。

大雪山 中岳温泉ツアー

2014年05月12日 | 登山:大雪方面
平成26年5月3日(土)~5(月)大雪山・中岳温泉

5月連休、大雪山の中岳分岐を拠点として、その周りの山を登ってきた。とはいっても、ピークを踏めたのは3日目の安足間山だけ。2日目は天候が悪化し、雪面は氷化し一日中テントの中で停滞していた。2泊の山中泊ははじめてだったので、何かと心配事が多い。

初日、朝一番のロープウェイで姿見駅に行くと周りはザクザク雪、こんな高所でもすっかり春が訪れている。上空は青空が見えまあまあの天気に恵まれ、自分を含めて10名という団体で一路中岳温泉を目指した。途中先行者のパーティに追いついて話をすると「ピオレ山の会」の人たち、そのパーティはそこから旭岳を目指して急斜面を登っていった。我々はコンパスを一度も切り直すことなく真っ直ぐ進み急斜面をトラバースしながら中岳温泉に到着した。我々が一番乗りだったため、温泉のすぐ上の平らなところにテントを設営し、時間もたくさんあったのですぐに熊岳方面を少し登ってザラメ雪でスキーを楽しんできた。


(中岳温泉に向けて)

戻ってきてビールで乾杯しわいわいを騒いでいるうちに、日が落ち始めると急に気温が下がってきた。と思った時には”ぶるっ”ときていた。慌ててテントに入ったが悪寒が続く。そう、自分は人一倍寒がりなのである。夕食作りのガスストーブでなんとか暖をとり夕食のカレーライスを食べて大分寒さも和らいできたが、外は気温もどんどん下がっていた。


(中岳温泉のわきにテント設営)

この時期、いくら大雪でもそんなに寒くないだろうと高を括っていたことが間違いだった。特に寒さはアウターの下にインナー一枚の下半身から襲ってきた。ダウンのズボンを履いたTさんはまったく何ともないという。テントシューズがないことも寒さに拍車をかけていたかもしれない。まだまだ物足りなさそうな様子のOさんを尻目に8時過ぎにはシュラフに潜り込んでいた。

2日目の朝、テントにパチパチと雪か雨が当たっている。テントから顔を出すと視界不良で周りは氷化し、辺りは真冬の様相。とてもじゃないが出かける気にもならない。それでも、隣にテントを張っていたM工業大学ワンゲル部の連中はどこかに出かけていった。後で聞くと中岳分岐まで行ってきたとのこと。
そんな悪天のなか、いくつかのパーティが中岳温泉に到着しテントを張っていた。そして15時頃になって急に天気が好転し青空が広がってきた。いいかげん、酒を飲んで酔っ払っている中で誰が言ったのか”行くぞ”という号令が発せられた。外に出てみると寒くなかったので中岳分岐方面の途中まで登ってきた。こんな時間に適当に出かけることができるのがうれしい。


(あれはなんていう山ですか?)


(それまでの悪天が嘘のよう)

3日目の朝4時半、ガサガサして目が覚めた。テント内に5名、狭い中同じ姿勢でいるので腰がだるい。外は明るいので早目にテントを出て温泉で足湯に浸かった。前日と一変し穏やかな陽気の朝を迎え、のんびりと1時間近くを温泉でまったり、誰もいなかったので一層のこと体ごと入ろうかなんて思ってもみたが、面倒くさいのでやめた。テントに戻るとみんな起きていてすぐに朝食の準備をした。2日目の寒さが嘘のような暖かい朝である。


(お湯を堰き止めて)

テントを撤収しみんなで安足間岳に向かう。空は快晴、雪面もザラメ状になって最高のコンディションである。安足間岳を見上げながら直登する。山頂に先着していたバビシェのスノボー4名パーティは北鎮岳との間の沢を滑り降りていった。我々は登ってきた広々とした斜面を滑り降りる。これぞ春山スキーである。その楽しみもそれまでにかけた時間を考えると一瞬の出来事である。重い荷物を抱えて姿見駅へ戻った。


(何もない安足間岳への斜面)

姿見駅からはスキー場を下りる。でもここのスキー場には広々としたゲレンデはない。ちょっと広めの林道みたいな斜面を下りる。重たい荷物を背負っての滑走は、勢いがつくと思わずコース外に飛び出してしまいそうになり、そんなに急斜面はないのだが、気を抜けないコースである。そう思っているうちにあっけなくロープウェイ乗り場に到着、3日間の中岳温泉ツアーは終わった。

はじめての浜益御殿

2014年05月01日 | 登山:増毛方面
平成26年4月30日(水)快晴 浜益御殿まで

久しぶりに一人山行、浜益御殿に行ってきた。ずいぶんと遠い山という印象があって朝の4時に自宅をでた。幌の果樹園側の林道を進んでいく、4WDの威力(ちょっと前に2WDから4WD車に買い換えたばかり)で途中残っている雪を踏みつけて標高280m付近までクルマで行けた。そこにはすでにクルマが1台止まっていた。



出発は6時、しばらくはシートラで歩き尾根への取り付きでスキーを履いた。雪面には登山靴やスノーシュー、スキーなどの跡がたくさん残っていたが、ちょっと離れるとトレースを見失う。とにかく高いところを目指してゆっくりと進み533P通称大阪山で一休みする。



大阪山を下ってスノーモービル立入禁止の赤い垂れ幕の下を通過する。あとはひたすら緩い斜面を辛抱強く歩いていくと真っ白なだだっ広い雪面が広がってくる。こんなところどうやって降りようかなどといつもは帰りが心配になるのだが、ここの斜面はそんな心配はまったく不要、まるでスキー場だ。



前方に雄冬山、右側に浜益岳を見ながら進んでいくとやがて浜益御殿のピークが見えてくる。真っ青な空に真っ白な雪面が広がり、そこを独り占めしているような気分になってくる。浜益御殿到着が9時20分、まだまだ時間はたくさんあったが、本日は偵察のつもりだったのでここを終点とした。



さあこれから下山と準備していると浜益岳から戻って来る先行者がいた。真っ白いなかを一人歩く登山者の姿は絵になっていた。眼鏡止めをしっかりとつけて下山開始し気持ちよく滑り降り、途中大阪山をスキーを担いで登り返した時間を含めても1時間ほどであっという間にクルマ止めまで戻った。降りてきてから浜益岳に向かわなかったことを後悔した。





ホロホロ山(ホロホロ峠コース)

2014年05月01日 | 登山:ニセコ方面
平成26年4月27日(日) ホロホロ山(ホロホロ峠コース)

会のメンバ3人と一緒に残雪を求めた山行でホロホロ山に行ってきた。コースはホロホロ峠シェルター出口の駐車場から。朝だとここまで札幌から約2時間で到着する。



キックターンが必要な箇所は1ケ所のみ、あとはなだらかな斜面が山頂付近まで続き、だだっ広い尾根を上を目指して登っていく。1210P付近でスキーをデポし、つぼで山頂を目指したが、しつこいハイマツとズボズボ埋まる緩んだ雪面に負けてしまい、細尾根の手前であえなく撤退した。



傾斜もたいしたことなく樹木も密集していないので下りは快適であるが、滑りやすいところに選んでいるうちに進路が徐々に左寄りになり最後はGPSで帰路を確認しながら駐車場にたどり着いた。

山頂に行けなかったのはとても残念、来年もう少し雪のある時期に再チャレンジしたい。