遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

原因究明 備忘録

2014年03月27日 | あれこれ

昨年、自分が所属している山岳会が遭難事故を起こし、低体温症でひとりが亡くなった。再発防止やご遺族への説明責任のため、会の責務として何度も会合を重ね、やっと報告書としての形が見えてきた。

事故は複数の要因が絡まり連鎖して起こっている。計画の甘さ、行動のミス、判断のミス、その結果としての滑落、装備の破損、救助要請の遅れ、低体温症発見の遅れ、パーティーの連携、メンバーの力量など検証すべき点は多い。 悪天のなかでいくつかのミスが重なり、気づかぬうちに後戻りできなくなっていた。

何を言ってもパーティーの行動が事故を起こしたことは厳然たる事実、山行メンバーはもちろん、会に所属する我々もそれを重く受け止めて、今後の教訓としなければならない。


白雲山(白樺峠から)

2014年03月22日 | 登山:十勝方面

平成26年3月22日(土) 春山の白雲山(白樺峠から往復)

帯広に行ったついでに久しぶりに白雲山に登ってきた。これまで士幌高原側からと然別湖側から登っていたので、今回は東ヌプカウシヌプリ登山口の白樺峠から弓状の稜線をたどることとした。

当日朝、帯広では風が強かったが、然別湖に近づくにつれて風も収まり青空が広がる絶好の登山日和になっていた。ザックにスノーシューを括りつけスキーで9:30頃に出発した。まずは1016Pを目指してトラバース気味に林の中に入っていく。傾斜は緩いが木が密集していて、早くも帰りのことが心配となる。


(稜線の上がったところから白雲山を眺める、まだ先は長い)

1時間ほどで1016Pにくると稜線の先には岩峰がそびえる白雲山が見える。尾根はなだらかで木も少なくとても気持ちよく歩くことができる。弓状の稜線を乗り越え白雲山の真下に来たところで、スキーをデポしスノーシューに履き替える。


(山頂はもうすぐ、誰かいるかな)

最後の標高差100mを右側を巻いていくが、雪が深く足が進まない。そして傾斜も増してくる。気を抜いていると大穴に足を取られる。最後の登りにへとへとになりながら誰もいない山頂に到着した。然別湖にはスノーモービルの跡が描かれていた。


(氷で覆われた湖然別湖の真中付近までスノーモービル跡がのびていた)

今回はスノーシューは必要だったけれど、スキーはシールを付けたままで活躍する場面はなかった。下山してくると東ヌプカウシヌプリに向かうたくさんのスノーシュー跡があった。


(距離的は短いが、白雲山の最後の登りがすべてだった)

行くときに扇ケ原展望台でスキーの準備をしている人を見かけた。帰りに西ニシヌプカウシヌプリの谷筋にスキーのシュプールが描かれていたので、この辺はスキースポットなのか?


吉川忠英 春を呼ぶ流氷.inst

2014年03月20日 | ギターのこと

青春や恋などをテーマとした曲を歌うことにためらいを感じる世代であるから、自然をすばらしさを表現した「春を呼ぶ流水」を堂々と歌う吉川忠英を尊敬する。「AQUA FACE」に収録されている「春を呼ぶ流水(inst版)」を聴いていると細やかな音使いがなされ、コードをなぞっただけのインストではなく、歌詞のある原曲とは別物のオリジナルな楽曲となっている。

出だしはAコードでA、AM7、A7の変化から始まり、その後Bm7→C#7、DM7→D#dim→C#m7→F#7、B7→E7というふうに展開する。そして後半はAコードからCコードに転調する。この転調部分がカッコいいので思わずここだけを取り出して弾いてしまうほどだ。Cコードになると曲調は完全にオリジナル曲となり、歌は下手だが知らずに口ずさんでいる。

エストレリータ(にじ)の時もそうであったが、吉川忠英の場合、遙か以前にリリースされたアルバムを聞いて、その曲に魅せられることが多い。それだけ時代を超えても色褪せない音楽をやっているということなのだろう。とはいいつつ、子供が里帰りした際に、はっぴいえんどの「風をあつめて」を弾いていると、新しい曲はないのか?、進歩がない!と言われる。確かに、「風をあつめて」は子供が幼児の時代から弾いていたかもしれない。

 


またまたまた藤野富士(旧スキー場から)

2014年03月03日 | 登山:札幌近郊

平成26年2月23日(日)青空 旧真駒内スキー場~藤野富士~真簾林道 周回

藤野富士は藤野霊園(聖山園)から登るのが普通であるがそれでは面白みがないので、今回はその裏側の旧真駒内スキー場からアプローチし、下りは真簾林道に合流するという周回ルートで藤野富士に登ってきた。通常の登山は尾根や沢を辿っていくものだが、真駒内スキー場から藤野富士に行くには2つの沢を横断するという変則のコースとなっていて、見通しが利かないと道に迷い易いコースである。 旧真駒内スキー場の道路脇に車を駐車し、8時30分にHさんとAさんと私の3人で旧スキー場のピークに向けて出発する。

スキー場跡の雪面には昨日のものと思われるトレースが何本も残されていて、そのひとつをスノーシューで踏みしめながら登っていくと、途中からスキー単独者が追いついてきた。この山には毎週のようにくるマニアの人がいて、そのひとりにオレのトレースを使うなと苦情を言ってくる人がいると、もうひとり遠くに見える人を指差しながら注意を受ける。

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旧スキー場の裏を下るHさん、遠くに見えるのは藤野富士

降りそそぐ太陽の暑さで汗びっしょりとなったので旧スキー場ピークでアウターを脱ぐ。当ピークからは裏側の樹林帯を下り途中から木が生えていない広大な斜面に出る。一昨日からの雪をクッションとして誰も入っていない雪田を最高の気分で降りる。1つ目の沢を横断してからコンパスを藤野富士の尾根取り付き地点に合わせる。

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中間の尾根から藤野富士を見て左側の尾根を目指す

再び沢状のところを下りスノーブリッジ風のところを渡って樹林帯の中に入っていく。ここまで来ると頼りはコンパス、斜面をトラバース気味に登っていくと途中から緑色のテープが現れ、それ以降テープは藤野富士を目指して続いていた。やがて藤野富士の東側に回りこんでいる林道跡に合流した。これ以降は聖山園からの標準ルート、昨日から誰もきていない新雪の上を元気のよいHさんと交代でラッセルする。

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二つ目の沢に下る

尾根取り付きからさらに傾斜が増しジグを切りながら登っていくとだんだんと見晴らしが良くなってきて、我々が辿ってきた旧スキー場からのルートが見渡せた。あとは辛抱強く登って藤野富士のピークに到着、お疲れさんと互いに握手する。

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藤野富士への尾根の途中で旧スキー場を眺める

ピークではツェルトに入って昼食タイムをとった。お湯を沸かしカップ麺を食べているとのんびり気分になってくる。話に花を咲かせていると外で物音が聞こえたので顔を出してみると単独の男性が登ってきた。それを機にツェルトを畳んで下山準備する。気づかないうちにピークで1時間も過ごしていた。

12時30分下山開始、登ってきた跡を下って途中から尾根をまっすぐ進んでいくと、目の前にP532があるのでそれを右側に巻いて裏側にでる。十分に巻かないで東側に進んでしまう。なんか変だなとコンパスを確認し誤りに気づく。どう行っても林道に合流すると思ってもいつでも不安はある。15~20センチほどのラッセルの林道をひたすら歩いて空沼二股付近に下山、最後は30分ほど車道を歩いて出発地点に戻った。

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真簾林道の入口に到着、でもまだ出発点までの歩きが残っている

登山というよりも雪山ハイクという感じなのでメンバを募ってみたが、はたして楽しんでいただけただろうか。

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出だしの部分にはGPSの誤差がある、最後の地点が出発点

〔コースタイム〕
旧スキー場出発8:35
旧スキー場ピーク 9:20
P412付近 10:00
藤野富士取付 11:00
藤野富士(P651) 11:30
(昼食タイム)
藤野富士出発 12:30
P532とのコル 12:55
真簾林道合流 13:25
真簾林入口 14:20
旧スキー場 14:55